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プライドと偏見のmiporingoのレビュー・感想・評価

プライドと偏見(2005年製作の映画)
3.0
いちおう名作とされているにもかかわらず、学生時代に原書を読んだときに退屈って思ったのはわたしの感性が幼すぎたからなのかと思い、最近になって映画化されたものBBCドラマなど立て続けに観た。本作は映像はいちばん美しいと思ったものの、やはりメロドラマでありシンデレラストーリー的印象が拭えない。マシュー・マクファディンがどこからどう見ても善人顔でミスキャストでは。彼は『リトル・ドリット』のいい人、クレナム役がよかったです。鼻持ちならない嫌なやつのミスター・ダーシーは、BBCドラマのコリン・ファースがクールで適任って思った。
女性には相続権がないため、父親に代わり庇護者となってくれる男性と適齢になったら結婚しなければ生きてゆかれないという背景そのものがこの映画でのいちばんの存在感。そんな条件の中で、タイトルを成す「高慢」(pride)と「偏見」(prejudice)を経て主人公たちが恋愛模様の中で精神的成長をとげていくというお話。
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