ゴン吉

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
渡世人の生き様を描いたヒューマンドラマ「男はつらいよ」シリーズの第32作目。

山田洋次が監督と脚本を務め、渥美清が主役を演じる。
本作品のマドンナは竹下景子が演じるお寺の出戻り娘の朋子。
共演は朋子の弟で写真家を目指す一道役の中井貴一。
サブヒロインは一道の恋人役の杉田かおる。
本作品の寅さんの旅先は岡山県の備中高梁と因島。

オープニングはタコ社長が寅さんに結婚相手の話を持ってくる夢で始まる。
寅さんは旅の途中で義理の父の墓参りのため高梁の蓮台寺に立ち寄る。
そこで住職の娘朋子と出会い一目惚れする。
住職と軽いお茶のつもりが酒がすすみ、夜のお勤めも「佛ほっとけ」で深酔いする。
翌日、住職が二日酔いで法事に行くことが出来ず、代役を寅さんが務める。
口上が得意な寅さんの説教は評判がよく、そのまま寺を手伝うために居候する。
そこへ義父の三回忌で妹のさくら一家がやってきて、ビックリ。
娘の明子も寅さんに好意を寄せたため、寅さんは、本気で婿養子になるために仏教修行を始める。
果たして恋の結末は?

お坊さんは、説教や口上好きな寅さんの天職かもしれませんね。
とは言え寅さんが修業に耐えられるわけでもなく結局は三日坊主。
本作は、当時問題になっていた兄弟での遺産相続の問題も取り上げています。
またとらやの居間に飾っているダルマが話題になるのも興味深い。

「それは大人の男と女の秘密ですよ!」  

2022.5 BSテレ東の4Kデジタル修復版を鑑賞
2021.5 BSテレ東の4Kデジタル修復版の録画を鑑賞 
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