個人的にカウリスマキはずっと苦手意識があったけど、アフタートーク込みで凄みが理解できた。
誰にでも取って代われる仕事をする主人公にとって、取って代わることのできない唯一の存在になりたい前半〜徐々にバランスを崩していく後半のグラデーションに、ほぼセリフがでてこないリズム感が心地良すぎる。
結局何か重大な決心するのにわかりやすい契機なんて必要ないというか、そもそもそんな契機は実世界にも存在しないのではと思わされる展開。
最初音楽でセリフの代用として心情を規定してくるスタンスが個人的に微妙だと思ってたけど、大江さんが歌詞がわからなくても心情が理解できますよね。って言われた時の納得感は大きかった。
岨手さん、大江さんの話めちゃ勉強になった。
現代アートハウス入門vol.2
