マッチ工場の少女の作品情報・感想・評価・動画配信

「マッチ工場の少女」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

シネフィルWOWOW+にて

労働者三部作「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」に続く3作目。
アキ・カウリスマキ監督作品は5本目の鑑賞。

まずは仕事場が映る、今回はマッチ工場。
ずっと見ていたくなるよね。

何をやってもうまくいかない、でもなぜか圧倒的な説得力。いつのまにかこの世界の住人になって、すべて受け入れてしまう不思議な魔力に満ちている。
midored

midoredの感想・評価

5.0
こんなにスカッとする『マッチ売りの少女』ってあるでしょうか。もちろん悲劇です。それでも正真正銘のブラックユーモア映画だと思います。

とにかく最初から最後までずっと薄幸描写が続きます。これは、アキ・カウリスマキ敗者三部作に共通する展開で、今作もやっぱりいちいち面白い。

娘の皿からさりげなく肉を盗る母親と、誰が閉めても決して閉まりきらないドアの味わい深さ。しかも兄弟はバンドメンくずれで、出してくれるトーストがもう笑えるほど不味そうです。よく美味そうなご飯描写が話題になりますが、アキ・カウリスマキ作品を見れば不味い飯というのも良いドラマなのがよく分かります。

あと、カティ・オウトネン演じる女工さんが通勤電車でハーレクインロマンス的な本を読んでるのも良かった。この手の本は不遇なヒロインが権力のある男たちにみそめられるシンデレラストーリーばかりで、ロマンチックと言えばロマンチックなのかもしれませんが、自分でなんとかできるという確信のなさゆえの夢なので無力感が漂っています。そんなマッチの火に浮かぶ幻覚にうっとりする姿は哀れだし、この時点でもう悪い予感がするわけですが、それでこの終わり方なのかと。まさに拍手喝采でした。

要所要所で流れていた歌、主人公の心を代弁するかのような情感たっぷりな歌と対象的な無音のエンドロールが心に染みます。燃え尽きたマッチの哀しさです。

哀しいのに可笑しくて、可笑しいのに哀しい映画です。
主人公の境遇にドンピシャにはまって苦しい。殺鼠剤に手を出す人生になるかはほんと薄皮一枚でしかない。辛い状況にも必ずどこかにユーモアはある。レストランの一角で食事をしてる場面を切り取った画角に小さな幸せを感じる。車に轢かれたり毒を飲んで苦しむ決定的な瞬間を見せない品の良さ。
しゅう

しゅうの感想・評価

3.7
栄養ありがとうございます
テレビの天安門とゆるやかな寒色画面
監督・脚本・編集:アキ・カウリスマキ、撮影:ティモ・サルミネン、出演:カティ・オウティネン、他による、“敗者三部作”の第三作目。

アキ・カウリスマキ版「マッチ売りの少女」。

相変わらず、音楽の使い方は好み。
落合光

落合光の感想・評価

4.0
アキカウリスマキの映画は何でこんなにも悲惨な状態を描いてるのに見ていると安心するんだろう。
嵐のなか頑丈な家に守られていて心地よい孤独につつまれてるような気持ちになる。
自然

自然の感想・評価

4.8
2022年125本目

初カウリスマキ、生涯ベスト級だった、全てが最高すぎて痺れた
少ないセリフの中で主人公が抱えてるものが全部説明されてて凄かった、音楽もロケーションも全部最高

ファーストカットの工場からして心掴まれた、工場って魅力的なロケ地
ユリと主人公のカットバック、インパクト強すぎて印象的。
親との気まずい食事シーン最高、お母さんがスープの具を取るのを黙認する演出すごい
最後「食事」って両親に言うところ、自分の好みに突き刺さった。エサみたいな感じで面白い。
挿入されるテレビ映像やラジオ音声も全部凝ってて良かった。

食卓に誕生日プレゼントが置いてあったり、お見舞いがてら勘当を言い渡しにきたお父さんがオレンジを置いていき、そのオレンジを食べたり、ステレオタイプな毒親との関係になっておらず、妙な生々しさがあって戦慄した。主人公がカフェでケーキ漠食いするシーンも好き
兄弟いるのは羨ましい、お兄さんがいないともっと絶望的

殺鼠剤買うところも何か面白くて好き、センスを感じた
主人公に寄り添うようなカメラワークにほれぼれした。謎のズームも決まってた

ベルトコンベアに運ばれるように進んでいく人生に反旗を翻す映画だな〜と思った。
ブルーの民度なぁ〜 
Pが職場に来るのは反則だわ。

まじめに書くと最初のマッチ工場のシーンでテンション上がって飽きもせずみれた。
りほ

りほの感想・評価

3.5
彼の労働者目線の映画はおかしくどこか切ない
いつもの主演の女優さん若くて可愛らしい!
労働者3部作・第3作目
無敵の女。お前をブスだと他の奴らは言うけれど
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