mylife

マッチ工場の少女のmylifeのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
4.0
「マッチ工場の少女」を再鑑賞してみた。監督は個人的にも好きなアキ・カウリスマキ。当時に一度しか観ていないので記憶は、おぼろげだが自然と染まる感じ。そんな懐かしくもある1990年の作品。

90年代の映画なんで…個人的には、まさしく“あの頃”を彷彿とさせる。当時はタランティーノ、ジャームッシュ、カウリスマキ辺りを好んでよく観ていた時期でもあった。

そういや、労働者三部作と言うフレーズがあったっけ。敗者三部作も好きやけど、こちらは、どんなんやったけ。再び触れてみるのも何かと良いタイミングかな。全作品は観れていないけど。

ヒロインにはカティ・オウティネン。カウリスマキ監督の常連女優である。と言うか、カウリスマキ監督の作品以外では見かけるコトはまず無いと思うけど。他のキャストも含めて。とにかく、やや若くて軽く驚かされる。

いやはや、相変わらずのテイスト。もう雰囲気からして好みな作風だと再認識させられる。相変わらず会話なんて少なくて乾いたような質感だが、どっぷりと引き込まれてしまう。その分、その時の気持ちを挿入歌で代弁してると言う変わった趣向が少し斬新。

とにかく、これでもか…と言う程のカティ・オウティネン満載の作品。少女にはとても見えなくて違和感しか無いけどね。不幸な出来事が次々と起こるが哀しみを表情では伝わらないのか逆に素敵。この独特なテイストはやはり癖になる。
mylife

mylife