レントン

マッチ工場の少女のレントンのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
3.7
話の重たさと、実際にどの程度映画としての演出に含むかのバランスがカウリスマキらしい。
いつもこの監督の作品は曲も絶妙にアンバランスなんだけど、この作品では少女を代弁するかのようだった。
それぞれのシーンの構成とライティングが素晴らしくて話を抜きにしても見る価値のある作品だと思うし、冒頭のファクトリーのシーンも良いと思った。

会話はかなり少ない上、発しても一言二言程度。淡白に進むストーリーは鬱蒼としているがわざとらしい演出は無い。

男からしたらあんまりな話だな、、クラブで声かけただけなのに、、、

淡々と進むから人によっては見た後なにこれ?と思うかもしれないけど、恋をして明るくなり乙女だった心が崩れていくという過程でどんどん行動的になるというのが皮肉で、良くできていることに気付くと思う。
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