jazzの部屋

甘い生活のjazzの部屋のレビュー・感想・評価

甘い生活(1959年製作の映画)
3.9
ゴシップ誌の記者マルチェロとセレブリティの退廃を描いた作品。
約3時間で上流階級の社会を描いた本作は眩暈のする様な狂騒はある意味神経衰弱になる映画。
個人的に「8 1/2」の方が好みだが素朴な感覚からの乖離は共通していて皆、麻痺しているところはツボ。
本作で個人的に好きな描写を上げれば恋人と喧嘩するシーンとトレビの泉のシーン。
喧嘩しても結局戻ってくるマルチェロと恋人の関係は人間臭くて良い。
相対性理論の様な時が過ぎるトレビ泉のシーンは神がかった演出で唸りました。
つまり楽しい時間は一瞬なのです。
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