オーウェン

甘い生活のオーウェンのレビュー・感想・評価

甘い生活(1959年製作の映画)
5.0
この映画「甘い生活」は、高度経済成長期のローマの上流社会のデカダンスを、オムニバス形式で壮大に描いたフェデリコ・フェリーニ監督の代表作で、以後の自伝的傾向と、フェリーニ流のエンターテインメント世界の原型とも言えると思う。

次から次へ、色々なシーンが出てきて、フエリーニ監督の面目躍如といったところだ。

特に主演のマルチェロ・マストロヤンニ演じるジャーナリストの個性が光っている。

さらにアニタ・エクバーグの女優が、トレビの泉へ踊りながら入って行くシーンは、素晴らしかった。

キリストの像をヘリコプターで運んでいるシーンが出てきたり、奇妙な顔をした怪魚が打ち上げられたり。

まさに、フェリーニ監督が現代の人間に警告を発している作品だと思う。
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