とーるさんし

君も出世ができるのとーるさんしのレビュー・感想・評価

君も出世ができる(1964年製作の映画)
3.9
和製ミュージカルの傑作と名高い本作だが確かに面白い。フランキー堺がここまで動けるとは思わなかったし、中盤の「アメリカでは」を筆頭に常軌を逸した物量と凝ったセットとが、目を瞠る画面の躍動感に結びついていく様は観ていて大変楽しい。音楽も黛敏郎なのでさすがに素晴らしい。「アメリカでは」と「タクラマカン」の曲が混ざり合う場面は実に見事だ。

それだけにラストナンバーが少しあっさりしすぎて拍子抜けするがご愛嬌か。題材が題材なだけに、サラリーマンには身に沁みる辛さがある。
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