最近ではこんな感じのノリはトンと見かけなくなりましたが、アメリカ映画から影響を受けながらも独自の進化を遂げた、これぞまさしく日本ミュージカルの本来の形なんでしょうね。
クレイジーキャッツの映画でも見られますが、全体がビシッと揃ってなくチョット野暮ったくてガニ股、何かやけっぱちな動きの群舞がまたいいのです。
アスファルトにチョークで描いたタイトルロールに始まり、60年代初頭の団地やオフィス、東京の街がまるでオモチャの如く見える可愛さがあります。
それにしても、雪村いづみ、中尾ミエと歌唱力ある女優さんが出てくる中、フランキー堺の動きと踊りと歌が絶妙です。観てるうちにだんだんと“ああ…ザキヤマの動きはこの人から来てるのか”とか思ってしまいました。違うか…(^_^;)