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君も出世ができるのmitakosamaのレビュー・感想・評価

君も出世ができる(1964年製作の映画)
3.9
スカパーにて。何コレ???超面白い!!!!!
東宝の昔の喜劇映画はかなり見ている方だが、これは未見でした。
こんなに面白い映画だなんて!すっごい掘り出し物です!

旅行代理店に勤める社員二人。
出世を狙うモーレツ男(フランキー堺)と後輩のノンビリ屋(高島忠夫)。
まずこの二人の対比が面白い。バディムービーとしても最高。

まずフランキー堺がめちゃくちゃバイタリティあるキャラクターを演じてる。冒頭の起きて直ぐ体操を始めるシーン。植木等も同じようなシーンを演じているが、「バリバリ働き、出世する」ということが男の甲斐性でありアイデンティティであった時代を象徴するね。

フランキー堺が出社に使う車がチェック柄のスバル360。超可愛い!

社長(益田喜頓)のご機嫌取りで空港で派手な見送りをするが、社長令嬢(雪村いづみ)はアメリカ帰りで合理主義者。接待主義に批判的。

雪村いづみを中心に会社内で歌い踊る「アメリカでは」の歌がまたファンク!歌も超上手い。メガネ姿のツンと、今後の高島とのデレの展開も堪らん。

社長の愛人役に浜美枝!カワイイし割と色っぽいショットが多い。特に下着姿はかなりソソるぜ!

もう1人のヒロイン、飲み屋の娘に中尾ミエ。堺と良い仲になる役。
ガムシャラ主人公が泣きを見る時に優しく寄り添う、コレまた愛嬌があって強い女。同じく歌も上手い。

植木等がソリストのクレージー映画よりも、大勢で歌って踊る。ミュージカルとしての醍醐味があり見応えたっぷり!(因に後半では植木自身もチョイ役で登場)

ミュージカルシーンの大仰さが目立つが、何気にキャラクターの設定と配置が上手く脚本が良いのも高感度大!オススメ!
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