普通に見たのでは圧倒的に名前に負けしてしまうので、あくまでも「後続映画の元ネタを確認しよう」くらいの気持ちで見ました。しかし、目当ての元ネタ以上に「ああ、あれの元ネタはこれだったのか~」と発見することがあまりにも多く、あまり集中できず(笑)。面白いとは思うけど、「これが世界で最高の映画か!」という邪念が常に付きまとうので、自分にとっては『市民ケーン』枠の仲間入りとなりました・・・。
しかしこれ、せいぜい1946年くらいの映画と思ったけど、1955年なのね。商業的にコケた理由は分かる気がします。あらすじを説明するような映画でもないだろうし、いろいろな人から著作権料を請求できそうなキャラ造形も今さら感がハンパないので、ただ一つ、少年と少女がたどり着いた新しい「母親」の待つ家で、夜、椅子に揺られながらライフル銃を抱えている窓際のショットがあまりにも素晴らしかったとだけメモしておきます。