るか

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人のるかのレビュー・感想・評価

4.0
ストーリーとして(?)よりも映画の描写とかがアズカバンはすっっごく好き!!
冒頭のルーモスのシーンは思いっきり魔法使ってますけど?って毎回突っ込みたくなるけど。

シリーズを通して1〜2,3,4,5〜8で監督変わってるけど、2と3は結構変化が大きい気がする。
ハグリッドの小屋とか暴れ柳の位置、太った貴婦人などなどちょこちょこ設定が変わっている(禁じられた森ってどこ行ったの?)。8でネビルが猛ダッシュしたあの橋も3からでこの先ちょこちょこ出てくるよね。
描写もコミカルになっていたりとか、これまでかっちり着ていたローブを生徒が各々の着こなしをしていて、より身近なものとしての“学生感”が3〜6はあるように思ってる。

サントラも飽きるほど聴いたのは3!ケルト音楽要素があったりパーカッションの感じとかもたまらない。
あとは季節の描写が結構好き。
暴れ柳の葉が落ちる→ヘドウィグ飛行中にバックの山が枯山から雪山へ→雪解けの花と暴れ柳→新緑の暴れ柳
っていう感じで時間経過を表されてて細かいとこも楽しめる(暴れ柳が震えたりしてちょっと可愛い)。

今後本格的にヴォルデモートと戦う上で力になってくれる大人魔法使いがこの辺から出てきて、ここからの戦いの準備が始まっていく。
そういう意味で3は唯一直接のハリーvsヴォルデモートじゃない話だからあんまり面白くないっていう人も多いよね。
シリウスの登場でハリーがやっとあったかい家族を感じられる回でほっとするシーンが多くて、ルーピンやシリウスを通してハリーが両親を感じる描写が多いハートウォーミング回的立ち位置。
ずっと思ってるけど、シリウスの“名付け親”の役割が英国圏でどういう認識なのか文化的背景わからないからいまいち掴めない。godfather がどういう意味合いで使われるワードかわかる人いたら教えて欲しい(辞書的というより慣用的に?)。日本人の感覚として“後見人”とかの方がしっくりくるのかなあと思う。
死の秘宝でハリーも名付け親になるけど、本当に名前をつけるんじゃなくて、名付け親になってって頼まれて...って形だったから、英国圏のスタンダードな捉え方が知りたい。
るか

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