ちゃむ

トガニ 幼き瞳の告発のちゃむのネタバレレビュー・内容・結末

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

社会的弱者が虐げられ、声を上げても隠蔽され、口を塞がれ、社会から関心を持たれないまま忘れ去られていく…まさに闇のトガニ【坩堝(るつぼ)】。

最後のシーンで、デモを他人事のように眺める「一般市民」たちは、映画を傍観する私たちではなかったか。
私たちもまた、この映画を、違う国・違う世界の人たちの物語だと思ってはいないだろうか。
【るつぼ】に入れられた人たちは、もしかすると、今この瞬間も私たちの隣に居るかもしれない。その存在に、私たちは十分関心を持てているだろうか。

そう自問せずにはいられない映画だった。
ちゃむ

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