惨い。
これはあまりにも惨い。
韓国の実話ベース。
いつも作品は作品と割り切って観ているけど、こればっかりはしんど過ぎた。
2度目は無いと思う。
主人公演じるコン・ユが兵役中、実在した性暴力事件を元にした小説を読み、映画化するべきだと奮起し企画・制作に持って行ったのだそう。
個人的に、最近観た韓国作品で事実→映画化→法律改正となった作品が続いた。
本作の元となっている事件の容疑者も、この小説や映画のおかげで再度裁判が行われ重い実刑に変わったとのこと。
相変わらず韓国の映画作品が放つ力は日本とは比べものにならないが、実際は容疑者が最初の裁判結果の執行猶予中に病死していたり、お金で被害者の親を黙らせ示談で解決に至っているという現実も。
最も腹立たしいのは、その部分。
こういう忌まわしい事件を風化させてはいけないと今もなお動いている方々と、相当な覚悟で臨んだであろうヨンドゥ、ミンス、ユリを演じた彼らに敬意を表したい。
