かなりきつい。四十路のおっさんで怖いんだから当事者の感じた恐怖はいかばかりかと思うと胸が詰まる。
ある程度の脚色は仕方ないけど、どこまでが事実なのか判別しにくいところがあり、評価できない。
この映画の事実に基づいて人口に膾炙されるようにする工夫、そのテクニカルさやバランス感覚は素晴らしいが、一方で事実の告発としてはできる限り演出を抑えるべきだと思う。まぁ見れたもんじゃなくなるかもしれないんだけど。
悪習はいきなり無くならないことが多い。少しずつでも良くなるように。この映画を観た以上必要な時に必要なだけの勇気が持てたら良いなと思う。