金と女とギャングの話だが誰も悲しまない、まさにハッピーエンドな珍しい映画だった。パッケージの首吊りおじさんもきっと生き返ってるはず。
ガイリッチー作品や『ノッキングオンヘブンズドア』のような脚本と演出のノリでハッピーな雰囲気を作っているのではなく、自由への賛美と渇望が監督の考えの根っこにあり、それが作品からネガティヴさを排除している感じだった。
目的や動機はどうあれ、登場人物みな必死に人生を謳歌しようとしてるだけで迷いや後悔とは無縁で清々しい気持ちになれる。ちょっと背中押して欲しいときに観たいね。
2024年4月29日現在、今まさにそういう時だからこれ観れてよかった。