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金田一耕助の冒険のGijoeGoのレビュー・感想・評価

金田一耕助の冒険(1979年製作の映画)
3.0
かなりとっ散らかってる印象だが一応金田一耕助していたと思う。
いつもは戦後間もない時代設定だが今回は1970年代後半に事件が起こったらというメタフィクション的な構造に加え大林宣彦という超クセの強い監督との化学反応でこんな珍作が生まれたと思う。
コマ撮りやアニメーション、マットペインティング合成や音楽にSEと独特の監督のスタイルがいつも以上に全開でかなりの見づらい印象。CMネタや時事ネタ、ギャグがクドイ程てんこ盛り。なのにキャストはカメオ出演も含めて超豪華!しまいには横溝正史と角川春樹が顔出しで出演してるふざけっぷり。
まさか田中邦衛の等々力警部がコメディリリーフで八面六臂の活躍をするとは!
カルト作すぎて存在を知らなかったがアマプラで市川崑&石坂浩二の金田一耕助シリーズを観てきて大林宣彦のHOUSEも最近観て面白かったので鑑賞したがこんなに強烈な作品とは思わなかった。

マカロニほうれん荘やすすめパイレーツやDr.スランプなどのギャグマンガを闇鍋した様な作風が好き嫌い別れるだろうが当時の時代性や空気感が見事に詰まっていて楽しめた。

これに比べたら東映不思議町内シリーズは全然まともな作品だと痛感。

一応、殺人事件があって事件解決をしてるので金田一耕助の役割は守られてはいる。

それにしても吉田日出子のあの胸と尻はギャグなのだろうか…
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