衝撃的なラストで終わる三隅研次と市川雷蔵タッグによる「大菩薩峠」三部作の第二弾。
前作以上に雷蔵の見応えある殺陣が見れたり、江戸末期の抗争に巻き込まれたりと90分ながらもボリュームがある。
兵馬との決闘から時は経つ。
決着は付かず、相変わらず兵馬は机竜之助の命を狙う。
かたや机竜之助は、自ら止めを指した妻のお浜にそっくりな女性お豊と出会う。
しつこくされている彼女を救った机竜之助は、その後、市中での決闘、天誅組への加入と続き、思わぬアクシデントに合う…
お浜に似ているお豊を思わず助けてしまうあたりが、今後の展開を色々と考えさせてくれて良かった。
畳み掛けるように不幸がのしかかってくるお松が気の毒な訳だが、今後、祖父殺しの机竜之助との絡みが気になってくる。
しかし本作は、天誅組の諍いが一段落した後の机竜之助の殺陣がかっこ良すぎる。