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女のみづうみのペインのレビュー・感想・評価

女のみづうみ(1966年製作の映画)
4.0
『悪は存在しない』絶賛公開中の濱口竜介監督が、La Cinetekでのお気に入り映画51本のリストに挙げており、未見だった吉田喜重の作品。

美しく流麗なメロドラマの傑作『秋津温泉』から、グイッとアントニオーニ(※『情事』)、ベルイマンテイストへ接近!🏃‍♂️

しかし、その後の怪作『エロス+虐殺』や『煉獄エロイカ』ほどに観念的ではないので、"『秋津温泉』と『エロス+虐殺』の狭間"的な、見易さも担保された"バランス"の1本。『寝ても覚めても』への影響もありそうな感じ(※どちらも原作ものではあるが)。

主演の岡田茉莉子さんの美しさにおいては、監督とのコラボ作では頂点を極めているのでは…。松竹ヌーヴェルヴァーグはよく言われるが、吉田監督と同世代の勅使河原宏や、ちょっと後の世代の森田芳光等、けっこうポスト・アントニオーニっぽい日本人監督も良い映画を撮るなぁと📹️

濱口竜介のFavorite Films 50⬇️
https://www.lacinetek.com/fr-en/director-list/ryusuke-hamaguchi

Criterionや、その他諸々の媒体で挙げた作品と被らないように置き換えられている部分も散見され、そこがまた興味深い✏️
相米ならベタに『台風クラブ』、黒沢清なら『CURE』、カサヴェテスなら『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』の時もある←
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