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ゼロの焦点のkadocksのレビュー・感想・評価

ゼロの焦点(1961年製作の映画)
4.0
ずっと観れていなくて憧れの作品だった。

芥川先生の曲がヒッチコックし過ぎていて笑ってしまうのは置いておいて笑
野村芳太郎監督は完全に作りを独白式のハードボイルド映画をなぞっており、シーン一つ一つの作りが非常にスタイリッシュ。実はという真実の映像と想像上の映像の関係の作り方も非常に上手い。
演技指導も丁寧で、リアリティがあるので観客を思わぬ真実に引き込むのだ。
能登の崖との関係性は確かに言われてきているようにこれまた完璧。松本清張による北陸のイメージはこれで決まったのだろう。
すごい人だ。

久我美子に有馬稲子が若く美しい。有馬稲子は東京暮色のイメージが強いけど良い女優だったんだなぁ。
橋本忍だけじゃなくて山田洋次も脚本に名を連ねていた。驚き。
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