穂苅太郎

デンジャラス・ランの穂苅太郎のレビュー・感想・評価

デンジャラス・ラン(2012年製作の映画)
3.6
このキャスティングで見たことがないと思えなかったが、見ていなかった。この頃までは主人公が確実に正義の執行人として描かれていたのだな。2020年代になると何が善で何が悪かという曖昧なところで持ってくることが多くなった。もしくはとても個人的な理由で行動するわけで。
このように大義が絡むと結局ある種のナショナリズムが作品から匂ってしまうので今作を見るとちょっと照れくさいというか恥ずかしいというか。

同じような役どころだけどもやはりデンゼル・ワシントンは「イコライザー」の平場での底抜けの笑顔と戦闘でのありえない強さとのダイナミクスが大きい分好きだな。ライアン・レイノルズは青臭さがとてもよく出て最近のちょっとひねた役とは違う魅力があった。

何よりも嬉しかったのは特装部Qでいなくなってしまったアサドが敵役のいい感じのアクションリリーフで配役されていたこと。やっぱり存在感のあるいい顔つきと演技が際立っていたな。
穂苅太郎

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