穂苅太郎さんの映画レビュー・感想・評価

穂苅太郎

穂苅太郎

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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.5

ストーリーやテーマは全く違うが、環境設定、シチュエーション、ロケーションがほぼ全く「コンクリート・ユートピア」と同じなのはなぜだろう?続編というアナウンスが特にあるわけでもなく、監督キャスト製作がかぶ>>続きを読む

甘い人生(2005年製作の映画)

3.5

20年近く前の作品だし、原題からも邦題からもイ・ビョンホンの当時のスタンスからもかなりラブストーリーよりの作品だと思ってちょっとスルーしがちだった。最近のイ・ビョンホンは韓国男前俳優の中では珍しく“推>>続きを読む

タイムリミット(2003年製作の映画)

3.8

うわーこれめちゃくちゃ面白いじゃん。何でこんなに皆さん点数低いんだろ。多分この脚本に惚れ込んでデンゼル・ワシントンは少しばかり、いやかなりB級感が漂うこの映画の出演を受けたのだろうとも思うくらい。>>続きを読む

父の祈りを(1993年製作の映画)

4.0

求めていたものとは違っていたがこれはすごい映画だった。法廷ものが見たくてランキングを見ていたところ、なんと今作が1位になっていて未見であった。2位以下の全てを見ていたので、半ば慌てて見てみた。

本来
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Lift/リフト(2024年製作の映画)

3.0

見てる間は十分盛り上がるのだが1時間後にはさっぱり忘れてしまっている種類の映画の典型的な作りしてるな。ワイスピを彷彿とさせるが、それぞれのキャラクターへの愛着の度合いが違う。シリーズを通して見てるから>>続きを読む

65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.2

アダムドライバーじゃなかったら見ていないかもしれない。 SF 的な最低限のロジックもかなり曖昧にしてたし、お金は結構かかっていそうだけど明らかにB級。もったいないわ。

こういっちゃ若いからかわいそう
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.5

「ゾンビ」とかから始まって「ウォーキング・デッド」もそうだし大抵のパニックものディザスターものではお決まりのクリシェ、限られた食料や水、燃料や武器をコミュニティの中で配分するためにどうしても指導者が必>>続きを読む

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.0

すんごいキャスティング。第1作をもう一度見てから今作に臨んだが、何だろうアクションは同じようにたたみかけてくるが退屈してしまった。

アクションのキレというかリズムというか、どうもフィットしない。監督
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SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

3.0

ドラマシリーズは全部見ていたので色々な設定やアイテム、登場人物が時代を変えて出てきても楽しめたが、シリーズ未見でいきなり今作だとかなりというかほぼわからない。

話が比較的ややこしい上に妄想とは言え時
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THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

4.0

いやー面白い面白い。古き良き引退した最強の殺人マシーンものの基本的なところは抑えつつ、あばれるモチベーションが娘や恋人のためではなく、単純に“奥さんが怖いから”ってところが可愛い。もちろん愛あっての抗>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.0

世論と警察行政ひいては検察機構とテーマはあまりにも2024年1月の時点でのリアリティがありすぎて、今見られるべき映画という門切り型の言葉がこれほどすんなりと実感できた映画も珍しい。

あくまでも事実ベ
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映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

4.2

杉並区民でかつ岸本聡子に投票した身として非常に共感できるかなとも思いきや、それ以上にヒューマンドキュメンタリーとしての出来が良くて、むしろ自分からは多少離れた手の届かぬ存在になってしまった感すら持った>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.5

小説映画音楽絵画・・・これら創作物は行き着くところ受容者の何らかの価値観を変容させてくれることを、少なくとも自分は望んでいる。中でもSFと呼ばれるジャンルの規定はそれがあるかないかで決まると思っている>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

オープニングの車の窓にグミかなんか貼り付けてる描写から好きな方向のセンスが感じられてすぐに埋没できた。原作?にはない主人公たちの家庭環境やバックボーンがとても繊細に丁寧に綴られていて、しかもキャスティ>>続きを読む

ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)

4.5

ウッドストックから始まってU2「魂の叫び」そして最近のビートルズの「ゲット・バッグ」まで音楽ドキュメンタリー数々見てきた。上記に挙げた3本は作品的にも歴史的にももちろん大傑作になるんだが、本作は自分に>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

うーむこれは困った。ホラー?サスペンス?いやいや、これはどれでもねぇぞ。「鉄男」?「イレイサーヘッド」?「クラッシュ」?いや、あれらはあれで分かりやすいし。かといってキム・ギドクのような、監督本人でさ>>続きを読む

バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)

3.6

あまりにひどいB級っぽいタイトル。B級っぽいキャスティング。B級っぽい設定。でもとんでもなく熱量がこもって楽しい映画だった。

SNS、特にユーチューバー揶揄モノはどうしても“ザマア”と思ってしまう。
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.6

前作は日本映画の希望だ、などと崇高な思いで見ていたつもりだったが、実はまひろちゃん役の大根芝居とアクションのギャップに萌えていたということがわかってしまった自分が気味悪くて仕方がない。本作はこの点が残>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.4

マルクスの「宗教は大衆のアヘンである」からの「SDGsは大衆のアヘンである」・・・。同じように「ポリコレは(特に)映画界のアヘンである」このことは回を重ねるごとにひどくなっていったマーベル作品に顕著な>>続きを読む

ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

3.0

作品の公式ホームページを見てみたが、どこにもリメイクとか描かれていなかった。しかしどう考えてみても昨日見た「タイムリミット 見知らぬ影」のリメイク。本作の方が主人公があまりクズに描かれてなくてここがど>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.9

いやこれびっくりするほど傑作だ。邦画が見たくてずいぶん前にマークしていた今作をなんとなく見出した。どう見てもルックは低予算のB級。また例によってスプラッターで押してくるのだろうとなめていたが、めちゃく>>続きを読む

タイムリミット 見知らぬ影(2018年製作の映画)

3.7

シチュエーションスリラーが好物なので見てみたが、お決まりの閉塞感というわけでもなく、結構色々動けてしまうのが個性的。どちらかというと家族の恢復物語にフォーカスしている。意外と社会的メッセージもあったり>>続きを読む

クローゼット(2020年製作の映画)

3.5

韓国“悪鬼”こと悪霊払いの方法は基本的にあの刃を持って太鼓叩いて踊り狂う方法しかないのだろうか。いくつかの作品にモチーフとして描かれているところを見ると非常に一般的であるようだ。しかも不思議なことにそ>>続きを読む

狼たちの墓標(2021年製作の映画)

1.5

久々の韓国ノワールものの大駄作。ちょっとこれはひどい。低予算のヤクザもののVシネマの方がよっぽどよくできている。複数の主人公という設定は別に構わないのだがそれぞれの行動規範が全く最後までわからなかった>>続きを読む

流浪の月 エピソード0(2022年製作の映画)

4.0

「映画は俳優のもの」とあえて李監督は言っているが、その俳優を追い込んで吐き出させて役にも作品にもコミットさせるのは監督なのだから、やはり映画は監督のものなのだろう。

松坂桃李や広瀬すずの追い込まれぶ
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.1

心や魂に傷つけることが映画に限らず、あらゆる芸術の使命だと頭で分かってはいるものの、これは本当に傷がつく。無意識の奥深くから感知できる表層意識まで、相当深く強く大きく傷つけられた。しかし世に言うトラウ>>続きを読む

重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.8

予想を見事に裏切られた。伊坂幸太郎作品の実写化は、その原作が緻密に?構築されているため、たいていどこか不満があるものだが本作は肉付されることはあれ、欠けている部分は一つもなかった。確かにグラフィックア>>続きを読む

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

4.0

韓国併合時の抗日運動に関する作品を固めてみているのだが、モチーフこそおなじであるけど、むしろ今作はラブストーリーとして主眼を置くべきである。社会的物理的な障壁が愛情のダイナミクスを広げるあたり、その作>>続きを読む

暗殺(2015年製作の映画)

3.9

見てない見てないと思っていたけど、やっぱり見ていた。ガソリンスタンドのトリックとか、肉屋がないところに連れて行くとか、オスの豚は去勢したら旨いとか、そうした、割とどうでもいい細部はよく憶えていて、この>>続きを読む

密偵(2016年製作の映画)

3.6

どこまでが史実でどこまでがフィクションだかよくわからないのだが、義烈団は実際にあったし、朝鮮人警官による黄鈺警部事件なる関連事件はあったらしい。その後の朝鮮総督府爆破事件も事実だ。

過激派ナショナリ
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.8

マッツ・ミケルセンのナーメテーター系のストレートな復讐アクションだと思ってた。割とひねたキャラクターが今まで多かったので、たまにはこんな役どころもやりたくなったのかなと。でもそのこと自体がナーメテータ>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

全体的なルックはリューベン・オストルンドとかシャマランの系列。つまりは大好物。でもどうしてだろう、見終わった後のこの重たい感じは。この2人の曲者は、それでもどうしても拭えないオプティミズムというか根が>>続きを読む

がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

4.2

ライアン・オニールからのテイタム・オニールで1年にいっぺん見てる今作をやっぱり見ちまった。いろんなものの下敷きになってるけど中でもやっぱり「ちはやふる」はまんまこれを持ってきてる。

他の子供たちの芝
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.3

ライアン・オニール追悼で視聴。もう過去何度も何度も見たのに、覚えているのはテイタム・オニールがドチャクソかわいいっていうことと詐欺のやり方の数々の手口。
それでも見返すたびに新たな発見があってこれぞ名
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権力に告ぐ(2019年製作の映画)

3.7

安定の信頼と実績の韓国権力の内部告発もの。南北問題から始まって民主化運動、IMF危機、財閥、検察対警察その他もろもろと社会的変動のダイナミックスが今現在に至るまで日本とは比べ物にならない現実がある。>>続きを読む

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

3.5

半年にいっぺんぐらいどうにも見てしまいたくなるキム・ギドク作品。これに似た感じを味わうためには昔のATGの寺山修司作品とかになっちゃう。もちろん今こんな作風はいないわけで、その意味で貴重だったんだけど>>続きを読む

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