1984年 ”ボディ・ダブル”
監督.脚本.原案ブライアン・デ・パルマ
脚本 ロバート・J・アヴレック
ブライアン・デ・パルマの1984年の官能サスペンス。
覗き見は「裏窓」、美女に執着する閉所恐怖症の主人公ジェイクは「めまい」…言うまでもなく
デ・パルマがこの映画で狙ったものは、ヒッチコック信者の彼が、本能に任せて作ったマニアックな映画だと思う?
評価も低いしお客も入らなかったけど個人的には愛すべき作品です(ただのスケベ?)
ヒッチコックおたくのデパルマなのですが、『めまい』と『裏窓』のパクリだろうと言われてもしかたない?
でも僕としては、この作品は好きなんだけどなァ。
サスペンスタッチたっぷりで、これを見たときの僕も若かったから、結構ショッキングだったことを記憶してます。
エロエロな姿で妖艶なダンスを踊る向かいの美女。
美女に魅せられ、ストーカーまがいに尾行するジェイク
安っぽい吸血鬼映画に出演していたジェイク(クレイグ・ワッソン )。棺桶に入ってるとそのまま気絶してしまうほどの閉所恐怖症。同棲していた恋人が他の男とセックスしている現場に遭遇し、失意のままオーディションを受ける。同じく売れない役者のサム(グレッグ・ヘンリー )が留守番を頼まれてる豪邸にしばらく住むことになったが、覗き見できるご褒美つき・・・
追いかけて追いかけて、ホテルのエレベータで隣合わせになったりし、海岸近くのトンネルでバッグを盗んだ男に逃げられ息切れしてしまう・・・そしてキスをする二人・・・ その夜、再び望遠鏡で覗き見すると、男が彼女を襲うシーンに遭遇。見事に目撃者にさせられた。
なんかイライラする所もあったけど、確かに所々で官能的で、スリリングなんですが、いかんせんジェイクの行動がいまいち理解できないんですよね。
事件のカギを握るストリッパー役でメラニー・グリフィスが出演しており、存在感を見せています。
1980年代はブライアン・デ・パルマ監督を中心としたサイコ・サスペンス映画が目立ってましたね♪「殺しのドレス」80年「ミッドナイトクロス」81年「ボディ ダブル」84年「アンタッチャブル」87年などな。。・・90年代以降はイマイチ、パッとしない気もします。。きっと「デ・パルマといえばヒッチコック」という印象が定着しすぎたのかもしれませんね。「ボディ ダブル」も久し振りに観ましたが改めてバリバリのヒッチコック映画だな~と思いました。^^
「スカーフェイス」「アンタッチャブル」「ミッション:インポッシブル」も勿論好きだが、何故か本作のような作品の方にこそ、より愛着を感じてしまう。