adeam

愛おしき隣人のadeamのレビュー・感想・評価

愛おしき隣人(2007年製作の映画)
2.5
奇才ロイ・アンダーソンのシュールなブラックコメディ。
ほぼ固定されたカメラとほぼワンシーンワンカットの映像の中でゆったりと動き喋る人々のちょっとした不幸が語られていく物語です。
前作よりも素直なギャグが増え、シーン前後の因果関係も分かりやすくなり見やすかった気はしますが、カットが切り替わった時点で笑えるような出オチ的なインパクトのある場面は少なかった気がしました。
ほのぼのとした雰囲気を90分見せてきた後に空を見上げる人々の意味深なカットを繋げ、ゾッとするラストカットを持ってくるセンスは素晴らしく、強烈ながらやや仰々しかった「さよなら、人類」のラストよりも好みでした。
adeam

adeam