hinako

ロード・オブ・ザ・リングのhinakoのレビュー・感想・評価

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)
3.0
長い。とにかく長い。
スケールはでかいもののずっと同じ調子。
さすがに集中力が切れてくる。
だけども気になる。

それの繰り返し。

小学生の頃から洋画好き、ファンタジー好きだったので、飛びついて見たものの、これは私が見るべきものではない、すみませんでした!と途中で断念。なんとなくずーっと闇の世界にいる気がして、起承転結が明確で単純簡単なヒーロー話が大好物だった私にはついていけなかった記憶が。

そして今話題の、力の指輪を観たのをきっかけに再チャレンジ。一作完走はできたものの(成長しました)2回目を見よう!最高だった!とはいかず、、、。難しい。本当にこれぞ大人向け。コア向け。

これを幼いながらに1秒たりとも飽きずに見れた子供こそ真の洋画好きファンタジーマニアだと思う。ハリーポッターやらマーベル作品が好きだと映画館に足を運んでまで見る子どもに対して、興味本位で来てるんじゃ?と穿った目で見てしまっていたのですが(申し訳ない)それらは本当に子どもでも楽しめるわかりやすく見やすい素晴らしい作品で、私のファンタジーマニアレベルも万人レベルであったのだと、ロードオブザリングを大人になって見て気づきました。

そしてこの作品は、ほんとにマニアの中のマニア向け。宇宙に関しての用語の意味を理解してるのと同じくらい、予め予習していないと置いてけぼりになりそうな名前や関係性、そしてそれをずっと覚えていないと楽しめないという難しさ。

そういう風に感じました。

そして何と言っても、私の大嫌いな
〝裏切り〟の連続。仲間のホビットのマヌケさに
余計なことしないで!と苛立ってしまう私も私。
主人公の、怪我を負った時にすぐにでも断末魔がやってきているかのような雰囲気に、これが違う作品のヒーローならかすり傷程度の痛みに歪む姿なのではないだろうか、と想像したり。
そりゃしょうがないんですよ、譲り受けた身で元々村を愛し土地を愛し自然を愛して一生をそこで遂げるような人生が、運命によって旅に出、悪に立ち向かうことになった、それを運命だと割り切って頑張っているだけで本当に偉いとは思うけど、どうも気になってしまって、あーーもっとここで、うーーーーー!!やーーー、うーーーんと、現実的に考えてしまうことが多いというところが、結論として単純に〝好きな作品ではない〟ということなんだと思いました。
hinako

hinako