いつもSEE版を観てるので、劇場公開版を観るのは10年ぶりくらい。
178分という長尺でありつつ、その実無駄を削ぎ落としたスッキリした作りになっていて、全く長さを感じさせないのが素晴らしい。
やっぱモリアのくだりはめちゃくちゃ盛り上がるな、特にバルログ登場からのガンダルフの「わしは神秘の火に仕えるもの アノールの焔の使い手じゃ」は何度でも痺れる。
『指輪物語』が1つの大きな物語を3分割したような作りになっている中で、第一章である今作が仲間の離散で終わるのがやはりいいな。ドラマとして非常に劇的なところで終わり、さらに分かれた仲間たちの行く末が一本道でなくなる、というのが素晴らしい。ある種、『スターウォーズ/帝国の逆襲』はこれを二作目でやった感じなんだよな多分。
アラゴルンとボロミアのブロマンスは最高、できればこっちにも「民は帰らぬ君を待ち続ける」ってセリフを入れて欲しかったけども。