「芦川いづみの映画」って感じだった。世間知らずのお嬢様が少しづつ外に出て成長してく話。
ローマの休日に似てるけどそれこそ彼女が髪を短くするシーンもあって”和製オードリー・ヘプバーン”と言われるのも納得。ちなみにこれは別の映画で髪を切っちゃって辻褄合わせのためにこの映画でも切ったことにしたらしい。
「あたしは、外の世間の娘さんたちに比べて、綺麗なんでしょうか?それとも見栄えがしないんでしょうか?」なんてこの人じゃないと言えないセリフよね
あぐらかく座り方とか値引きの練習するシーンかわいかった。
この映画に限らずだけどこの時代の映画はセリフがとても丁寧で綺麗で憧れる。
サブキャラもみんないい味出してる。中原早苗演じる島村とその兄のいいな。「せめて自分が負けたことを認めるぐらいの素直さを失いたくないからな」
使用人の夫婦も意味もなく横文字の単語を多用するの面白かった。
とにかく芦川いづみが輝いている映画でしたので彼女の入門映画として色んな人におすすめできるな。
そして意外と彼女の主演作でガッツリ恋愛を扱ってるもの観てない気がする。いつも家族の絆的な方向に話が進んでいくような