三四郎

あじさいの歌の三四郎のレビュー・感想・評価

あじさいの歌(1960年製作の映画)
3.0
小学校だけ行き、中学から大学まで3人の家庭教師に教わる…まるで近代までのイギリスや日本の上流階級みたいだ…。
まさに深窓の令嬢。こんな令嬢が存在したのはいつ頃までなのだろう。

以下のようなこと、恥ずかしながら知らなかった…。
ー 石坂洋次郎原作、石原裕次郎主演による 青春文芸路線は、再開日活のキャッチフレーズである「信用ある日活映画」の言葉通り、良質の爽やかな佳作が多い。

戦前は、真面目な真剣な映画が多く、映画斜陽期には日活ポルノ…。そのイメージしかなかったが故に、戦後の爽やか青春路線を知り、日活が好きになった。

都ぞ弥生の雲紫に
花の香漂ふ宴遊のむしろ
尽きせぬ奢に濃き紅や
その春暮れては移らふ色の
夢こそ一時青き繁みに
燃えなん我胸想いを載せて
星影さやかに光れる北を
人の世の清き国ぞとあこがれぬ
三四郎

三四郎