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ライアンの娘のkuuのレビュー・感想・評価

ライアンの娘(1970年製作の映画)
4.5
パラソル+帽子+ブーケ◎



監督:デヴィッド・リーン
脚本:ロバート・ボルト
音楽:モーリス・ジャール

アイルランドの閉鎖的な村社会を舞台に描く異色のロマコメです。

この作品も『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』に負けず劣らず3時間越えの長編です。
少し間延びしますが美しい映像や鋭いシーンを挟んでくるので最後まで寝落ちせずにすみました。
初鑑賞だと思っていたのですが再鑑賞のようです(笑)途中から既視感が半端なく…最近物忘れが激しいです😅

あからさまなイジメや裏切りの数々に目を覆うことしばしば…人の愚かさがよく描かれています。
ヒロインの父親の愚行は娘の愚行よりも罪深くユダのようで怒りを通り越して嘆かわしかったです。身近にもありそうな展開なのが怖いです。
煮え切らない夫も優しいようで事態を悪くしている原因でもあり…でも、それも夫婦ならあり得る気もして複雑な思いで見つめていました。
ヒロイン始めなかなか濃いキャラの人々ばかり登場するので飽きませんが少しだけ疲れました。

その中で神父の存在は大きかったです。最後の台詞に違う展開を予想させるのは救いでした✨時代設定からパワハラはありますが💦
ひとりの生徒の美しい行いも素敵でした💓天使です🌈本当に救われました😭💕

ジョン・ミルズ演じるマイケルこそ純粋無垢でただそこに生きている尊い存在だと思いました👼
あのジョン・ミルズが…まさか…と思うくらい役になり切っていて誰だかわかりませんでした!
アカデミー賞助演男優賞受賞は当然のことだと思います!素晴らしかったです👏

人間関係に厳しい方には許せない展開だと思いますがロマコメとして楽しめました🥰
アイルランドの厳しい自然と歴史を垣間見ることができる点からも観て損はないと思う作品です!
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