ライアンの娘の作品情報・感想・評価

「ライアンの娘」に投稿された感想・評価

なお

なおの感想・評価

4.0
ライアンの娘を演じるサラ・マイルズとの演技がよかった。障害者役のジョンミルズの演技は別格。ロージーは自分からチャールズ先生に結婚を迫っておいて、いざ結婚すると、淡白なチャールズとの生活に物足りなくなり不倫。わがままな小娘の印象、でも一人の女性としてわからなくもないけど、やっぱりチャールズが可哀想。アイルランドの田舎が舞台で、のんびりとした田舎は裏切り者とわかると団結力がリンチへと。アイルランドは天候が変わりやすく、映像にこだわりのあるリーン監督やスタッフは撮影に苦労したらしい。この辺りの話はDVDの特典で語られてて、他にも色んなエピソードが面白い。とにかく映像が素晴らしい作品。でも3時間越えで長かった~
川しま

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4.0
この映画を観たら、「不倫って誰が悪いとか決めつけられないものなのかもしれない…」と思いました。

195分、あっという間です。これは凄い。
pier

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4.4
大好きなデヴィッド・リーン監督作品。
色鮮やかで壮大な物語。
ロバート・ミッチャムに大人の余裕を感じました。
3時間30分という長さはそこまで長くは感じなかったんだけど…

それでも題材に対して、これだけの大作にする必然性があったのかという違和感はどうしても拭えない。デビッドリーン監督の中に「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバゴ」級のスケールの作品を作らなければならないという強迫観念みたいなものがあったのでは?と邪推してしまう。

一番疑問だったのはいわゆる不倫関係に陥るまでの唐突さを始め尺の割には細かい心理描写の弱さ。

反対に嵐のシーンはさすがのスケール感で、いざというときには一致団結して強力する美徳の反面、強硬に一部の人間を排斥しようとするコミュニティーの愚かさを生々しく描いている。
リンチのシーンは見てられなかった
父親も止めに入らず、しかし直視できるわけもない……その姿にも苦しくなりました

一回見てからまた見直すと、想いを告げる冒頭のシーンが嘘みたいにきらきら眩しく見えます
1987年8月13日、銀座文化2のリバイバル公開で鑑賞。(前売券1200円)

デヴィッド・リーン監督作品。
お得意のロングショットが冴えている。
人間が米粒ほどに描かれるこうしたショットをとれるのは、この監督ぐらいだった気がする。

ただ、この映画、「不貞をはたらいた女性ライアン(サラ・マイルズ)に対するリンチ場面」が少し陰惨的でインパクト強過ぎる。
服を裂かれ、髪まで剃られる女性を見るのはツライ。
事前知識がなかったので、衝撃的であった。
下手なホラーより怖い。マイケルは憎めない。ながーい海岸は印象的。
茶一郎

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4.2
 海岸、断崖絶壁、波打ち際の先に色彩を欠いた丘、そしてさらに先には寒々しい田舎の貧困村。この決して豊かとは言えないが、美し過ぎる完璧なロケーションだけでデヴィッド・リーンの映画を見ている最大級の至福を味わえます。
 舞台は1916年のアイルランド。反イギリス蜂起が失敗して間もなく、独立運動家はドイツから武器を密輸して再度、蜂起を試みていました。今作『ライアンの娘』は、革命の兆しが垣間見えるこの時代に、自身の愛を貫いたアイルランド人女性・ロージーと、彼女を受け止める二人の男性、一人はアイルランド人のベテラン教師チャールズと村を訪れたイギリス軍隊将校のランドルフ、この3人の三角関係を描きます。

 『戦場にかける橋』、『アラビアのロレンス』、『ドクトル・ジバゴ』と三連続の大作映画でゴールデングローブ・作品賞を獲得するなど絶好調のデヴィッド・リーン監督が、『アラビアのロレンス』、『ドクトル・ジバゴ』と続き、さらに『ドクトル・ジバゴ』ではアカデミー脚色賞を受賞するなど、これまた絶好調であった脚本家ロバート・ボルト氏と再びタッグを組んだ作品がこちら『ライアンの娘』。
 デヴィッド・リーン監督は今作において、大スペクタクル作品から抜け出した「感動的で個人的な関心をもとにした単純な物語」を目指す試みがあったという。その試み通り、この『ライアンの娘』は監督初期の大傑作『逢びき』と似たような女性個人の映画である一方、人物より「風景」、「風土」が語る監督の近作にも通ずるスペクタクル映画の要素も兼ね備えている作品に見えます。
 寒々しい閉塞的な環境と革命前後の終末感あるアイルランドを舞台に設定しておきながら、マイケル(演じたジョン・ミルズはアカデミー助演男優賞を獲得!)を筆頭とした豊かな登場人物、前述の美しいディングル半島のロケーションより、テイストはコミカルで明るい、清々しく感じられるような後味すら感じます。

 三角関係・不貞をここぞとばかりに攻撃する村人たち。閉塞的なコミュニティから剥き出しになる恐怖を感じながら、これは有名人の不倫や浮気、別居など第三者が関与すべきではない一線を越え、「他者の寝室事情」をネタとして消費しようとする今の日本のマスメディアと、そのネタを嬉々として受け止め続ける観客の構図と全く違いないことに二重の恐怖を覚えました。
 海岸沿いを画面から遠く離れていく二人の背中を見て、個人の感情、特に「愛」に合っているも・合っていないも、正しいも・正しくないも存在しないと思い知らされます。
mikoyan358

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3.0
2015/5/15鑑賞(鑑賞メーターより転載)
といってもメジロドーベルの話ではなくw、独立機運高まる20世紀初頭のアイルランドを舞台に、古い慣習から抜け出したい女性の結婚そして若きイギリス人将校との禁断の恋がもたらす悲劇を壮大に描く、極めてデヴィッド・リーンらしい映画。ある意味ピュアな2人の関係が、舞台が集団心理が如実に働く田舎の古臭い集落であったが為にとてつもなく「誰にとっても救われない」方向へと進む。単なるスキャンダラスな不倫と言っても過言でないこの出来事をアイルランドの雄大な自然をバックに洗練された叙事詩に仕立てた監督の手腕に、また感服。
Tommy

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4.2
ダンケルク公開に先駆け、ノーランがダンケルク製作に影響を受けた11の作品リストを公開したうちの一つ。

こんなにも浜辺を美しく描いた作品は見たことない。荒れ狂う海岸、虚しさ漂う砂浜、哀愁漂うサンセット、海の画がどれをとっても一級品。この浜辺をノーランは参考にしたらしいけど、本当によくわかる。
でも、ノーランは多分民族精神というか、そういうのもきっと参考にしてる。ダンケルクをきっかけにこの作品知ったけど、さすがデヴィッド・リーンと言える名作。なんならアラビアのロレンスより好き。