ライアンの娘の作品情報・感想・評価

「ライアンの娘」に投稿された感想・評価

犬

犬の感想・評価

3.5
電話線

反英世相高まるアイルランドの寒村を舞台に、不倫の恋に燃える人妻の業を描くロマンスドラマ

あんな浜辺のシーンは、なかなか見たことない!

映像がスゴい
景色がキレイ

最初の傘のシーンから良かった
海の荒れた感じもスゴい

色彩も豊かでした

3時間を超える大作
ストーリー自体はまあまあ

村人たちも印象的

ジョン・ミルズの演技は素晴らしい
サラ・マイルズの感じなんか好き
7eo

7eoの感想・評価

3.0
以前午前十時の映画祭にて鑑賞。

映像は綺麗だった。

でもストーリー的には…
私大半は女性を応援したくなるんだけど、村八分にされても全く同情できないほど身勝手な女。
村人もみんな単細胞で滑稽で好きになれなかった。

見終わっても全然腑に落ちずイライラした。
胸糞映画も好きな私にしては珍しい作品(笑)
【裏切り御免さ!】


ライアンの娘は、
憧れの先生と結婚した。


古い価値観が蔓延る田舎町の中で
先生の特異な個性は、
ライアンの娘にとって刺激だった。


しかし先生との怠惰な生活の中で
ライアンの娘は退屈を募らせ、
ある日ライアンの娘は一線を越える。


【先生は玩具か?】


恋焦がれていた先生との、
愛を成就させたライアンの娘。


それなのにライアンの娘は、
玩具に飽きた子どものように
別の恋へと手を伸ばす。


先生はライアンの娘にとって、
知恵がつく前に手に入れた玩具に過ぎないのか?


【マイケルは何者か?】


知恵遅れのマイケルは町の住民から、
『嫌悪』
『嘲笑』
『孤独』
『慈悲』
の対象として見られています。


住民はマイケルのことを、
他人として見ているのです。


しかしマイケルは他人ではなく
自分自身の生き写しであることに、
ライアンの娘も含め、
町の住民は気付いていません。


【娘の行く末】


ライアンの娘は当初、
マイケルを嫌悪の眼差し
で見つめていました。


しかし人間は誰しも、
嫌悪する側から
嫌悪される側
になる才能を秘めています。


自分だけが常にマトモで
真っ当な人間だと思う価値観ほど、
危険な思想はないのかもしれません。
なお

なおの感想・評価

4.0
ライアンの娘を演じるサラ・マイルズとの演技がよかった。障害者役のジョンミルズの演技は別格。ロージーは自分からチャールズ先生に結婚を迫っておいて、いざ結婚すると、淡白なチャールズとの生活に物足りなくなり不倫。わがままな小娘の印象、でも一人の女性としてわからなくもないけど、やっぱりチャールズが可哀想。アイルランドの田舎が舞台で、のんびりとした田舎は裏切り者とわかると団結力がリンチへと。アイルランドは天候が変わりやすく、映像にこだわりのあるリーン監督やスタッフは撮影に苦労したらしい。この辺りの話はDVDの特典で語られてて、他にも色んなエピソードが面白い。とにかく映像が素晴らしい作品。でも3時間越えで長かった~
川しま

川しまの感想・評価

4.0
この映画を観たら、「不倫って誰が悪いとか決めつけられないものなのかもしれない…」と思いました。

195分、あっという間です。これは凄い。
pier

pierの感想・評価

4.4
大好きなデヴィッド・リーン監督作品。
色鮮やかで壮大な物語。
ロバート・ミッチャムに大人の余裕を感じました。
3時間30分という長さはそこまで長くは感じなかったんだけど…

それでも題材に対して、これだけの大作にする必然性があったのかという違和感はどうしても拭えない。デビッドリーン監督の中に「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバゴ」級のスケールの作品を作らなければならないという強迫観念みたいなものがあったのでは?と邪推してしまう。

一番疑問だったのはいわゆる不倫関係に陥るまでの唐突さを始め尺の割には細かい心理描写の弱さ。

反対に嵐のシーンはさすがのスケール感で、いざというときには一致団結して強力する美徳の反面、強硬に一部の人間を排斥しようとするコミュニティーの愚かさを生々しく描いている。
リンチのシーンは見てられなかった
父親も止めに入らず、しかし直視できるわけもない……その姿にも苦しくなりました

一回見てからまた見直すと、想いを告げる冒頭のシーンが嘘みたいにきらきら眩しく見えます
三重野

三重野の感想・評価

4.0
下手なホラーより怖い。マイケルは憎めない。ながーい海岸は印象的。
茶一郎

茶一郎の感想・評価

4.2
 海岸、断崖絶壁、波打ち際の先に色彩を欠いた丘、そしてさらに先には寒々しい田舎の貧困村。この決して豊かとは言えないが、美し過ぎる完璧なロケーションだけでデヴィッド・リーンの映画を見ている最大級の至福を味わえます。
 舞台は1916年のアイルランド。反イギリス蜂起が失敗して間もなく、独立運動家はドイツから武器を密輸して再度、蜂起を試みていました。今作『ライアンの娘』は、革命の兆しが垣間見えるこの時代に、自身の愛を貫いたアイルランド人女性・ロージーと、彼女を受け止める二人の男性、一人はアイルランド人のベテラン教師チャールズと村を訪れたイギリス軍隊将校のランドルフ、この3人の三角関係を描きます。

 『戦場にかける橋』、『アラビアのロレンス』、『ドクトル・ジバゴ』と三連続の大作映画でゴールデングローブ・作品賞を獲得するなど絶好調のデヴィッド・リーン監督が、『アラビアのロレンス』、『ドクトル・ジバゴ』と続き、さらに『ドクトル・ジバゴ』ではアカデミー脚色賞を受賞するなど、これまた絶好調であった脚本家ロバート・ボルト氏と再びタッグを組んだ作品がこちら『ライアンの娘』。
 デヴィッド・リーン監督は今作において、大スペクタクル作品から抜け出した「感動的で個人的な関心をもとにした単純な物語」を目指す試みがあったという。その試み通り、この『ライアンの娘』は監督初期の大傑作『逢びき』と似たような女性個人の映画である一方、人物より「風景」、「風土」が語る監督の近作にも通ずるスペクタクル映画の要素も兼ね備えている作品に見えます。
 寒々しい閉塞的な環境と革命前後の終末感あるアイルランドを舞台に設定しておきながら、マイケル(演じたジョン・ミルズはアカデミー助演男優賞を獲得!)を筆頭とした豊かな登場人物、前述の美しいディングル半島のロケーションより、テイストはコミカルで明るい、清々しく感じられるような後味すら感じます。

 三角関係・不貞をここぞとばかりに攻撃する村人たち。閉塞的なコミュニティから剥き出しになる恐怖を感じながら、これは有名人の不倫や浮気、別居など第三者が関与すべきではない一線を越え、「他者の寝室事情」をネタとして消費しようとする今の日本のマスメディアと、そのネタを嬉々として受け止め続ける観客の構図と全く違いないことに二重の恐怖を覚えました。
 海岸沿いを画面から遠く離れていく二人の背中を見て、個人の感情、特に「愛」に合っているも・合っていないも、正しいも・正しくないも存在しないと思い知らされます。