Hayato

ライアンの娘のHayatoのレビュー・感想・評価

ライアンの娘(1970年製作の映画)
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ようやく鑑賞、まさかのインターミッションをはさむ長丁場。

もっとセンチなラブコメかと思ってたら、しっかりヒューマンドラマだった、、、
舞台はアイルランド北西部か南西部だろうか、海に面した場所だけど訛りが意外と薄くて自分では判断がつかないな。70年の作品だからアイルランドを扱うにはまた難しい時代だね。この映画当時の情勢もそうだけど

田舎下層階級アイルランド人の卑怯さ頑迷さがもろもろ出ている、あの当時のアイルランド人が指摘されると暴動になるやつね。道化と神父はこういう映画には必須なキャラクターで2人ともいいキャラだった。
Foolがゆえにやること全てが周りの人間の粗や嘘、本性を引き出す。神父は神に仕える身だけどだからこそ人間の弱さや脆さに優しくたまに厳しい。この2人がいるからこそ、それらを何一つとして理解できない無知で偏狭な村人達が背景として際立ってくる。そしてもちろん三角関係も。

この醜さを知ってそれでもアイルランドを愛せるなら、エメラルドの大自然もより一層深みを増すのでは、、、

‘God bless. I don’t know... oh I don’t know it all’


長野二本目
Hayato

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