akubi

肉弾のakubiのレビュー・感想・評価

肉弾(1968年製作の映画)
4.5
「牛から豚になり豚から人間にかえろうとおもったら一足飛びに神さまになっちまった。それだけのはなしだ。たいしたことはない。」たいしたことではない。それだけのはなしだ。これは呪いの言葉かまじないか。
ひとにも戻れぬまま、兎を想って鼠は独り、海を漂いましたとさ。索漠たるからっぽ。ややこしくて無意味な因数分解のような、人 生。
からげんきなアイロニーがおかしいから、とても哀しいんだよ。ほんと。バカヤローだよ!じぶんにも!あんたたちにもね!!

憎しみと哀しみと青春のおかしくも美しいコラージュは戦火で黒焦げだけれど、ものすごくかっこいいんだよ。
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