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処刑山 -デッド・スノウ-の29球Agentのレビュー・感想・評価

処刑山 -デッド・スノウ-(2007年製作の映画)
3.3
ノルウエー産お馬鹿系ゾンビ映画です。
監督はタランティーノ門下生らしいんで、本作も監督自身が愛するホラー映画のオマージュがたんまり観て取れますね。
それだけじゃなく、『キルビル』をパロった映画なんかも作ってる人なんで、オマージュじゃ無く笑いに変化させようと頑張ったんでしょう。

いきなり『ブレインデッド』ロゴ入りTシャツと山小屋でのお宝発見により『死霊のはらわた』を連想しますが、この監督さんは間違いなくこの2作品のようなホラーを作りたかったんでしょうw

んで、細かい設定は全く気にしない性分らしく、ゾンビ発生原因がお宝なのは分かるんですが、じゃ何故に冒頭の女性は惨殺されたのか?
人をかっさらう時のゾンビのスピードはなぜに光速ばり?
酷寒の地でテント張ってた意味深爺は何者?トレジャーハンター?
ゾンビのやっつけルールも不明、ゾンビに噛まれたら増殖するのかも不明・・・と強引にお話を進めていきます。

焦らしテクもお得意なようで、結局ナチスゾンビが白日の下お姿を晒されるのは本編開始後、な、なんと50分過ぎてから!
しかぁーし、お姿晒した後はいきなり白銀の世界に真っ赤な血大噴射の壮絶なグロバトルが開始されます。

内臓、特に”腸”を使った小技がお好きらしく、色んな活用方法を見せられて今後役立つ時が来るかもしれません。

男優さんも女優さんも血糊と鼻汁にまみれての大バトルはなかなかのもの。
もうこの画ヅラ見せられたら細かい事は”もうどうでもええわ”と思うから不思議ですね。

結局ナチスゾンビを登場させる必然性が無い映画でしたがw
仲間がゾンビになって襲ってくる定番をも排除し、ひたすら殺し合いに徹した描写も潔いし、個人的には楽しめましたよん♪
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