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陸軍中野学校 開戦前夜のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

陸軍中野学校 開戦前夜(1968年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

たぶんシリーズ中もっともダークな作風だろう。第一作がもっていた戦時怪談の雰囲気に原点回帰している。真珠湾は不意打ち。なのに米の迅速な軍備。その背景には米国大企業の。身体。とナチス残党の。頭脳。の合体があったという。太平洋戦争こそヨーロッパ戦線が第二次世界大戦だったとすると第三次世界大戦だった。冷戦はその残務整理。それほど汚職や裏切りそして陰謀と諜報の戦争で。実は近代を越えてとても現代だった太平洋戦争。でてくるのも。自白注射だったり。広島abccのような人体実験病院だったり。妨害電波を自動車バッテリーのスパークでおこなったり。有毒ガスから自然発火という過程がまるで放射性物質のようなコーヒー豆袋殺人兵器だったり。とエヴァンゲリオンのように電子というより電力な戦時窮乏スチームパンク感覚がトニカクかっこイイ。雲一号とか竜三号とか。やたらエヴァっぽいし。敵スパイ組織の実態も。帝国陸軍のアジア侵略の犠牲群小国家のひとつなのか。その怨念と復讐心がすごくて。やっぱりモロ戦時怪談。不条理ホラーの雰囲気もイッパイで。ラストの巨大柱時計のアップが核の秒読みっぽくチョー不気味。シリーズ。次があったとすれば。それは核開発と原爆投下にからむ諜報戦。さらにシリーズつづけば。遺伝子工学研究資料にウイルス戦争をめぐるスパイ戦ってか。
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