いかえもん

モンガに散るのいかえもんのレビュー・感想・評価

モンガに散る(2010年製作の映画)
4.0
ここのところ、『扶揺(フーヤオ)〜伝説の皇后』という中国のドラマにはまってまして、映画のレビューが滞ってるんですが、そのドラマの主演をしている台湾のイーサン・ルアンという俳優さんがなかなかよいので、彼の映画を観てみました。ちなみに、彼は最近、ジャッキーのナイト・オブ・シャドーにも出てたんですよね。

1980年代、台湾の高校生が極道の世界に足を踏み入れ、後戻りのできない道を歩んでいくというお話なんですが、なんとも切なく悲しい、グッとくる映画でした。やくざものと言えば確かにそうなんですが、それよりも5人の青年が、運命に巻き込まれていく青春物語として、とても完成度が高く、感情を揺さぶられました。
5人が仲間になるシーンと、ラストの壊れていく関係性の対比がすごくよかったです。少々長めですが、かなり引き込まれてみました。

この映画のダブル主演の一人がイーサンで、もう一人がマーク・チャオという俳優さんなんですが、二人ともとても演技力のある魅力的な俳優さんで、今、中華圏で人気が上がってきているようです。この映画の監督さんも二人のことを、これからアンディ・ラウやトニー・レオンのようなすばらしい俳優になっていくだろうと言ってましたが、うん、その可能性は秘めているなと私も思いました。これからが楽しみです。