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チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.5
3部作×4シリーズ、グルグルローテーション。
Part.Ⅴ。3周目③。いよいよ終盤、次で最後。

この3作目、ジョイウォン、健在。
綺麗。綺麗だけど、心なしか破壊力も増し、コメディ要素がやや強め。

1作目の続編ということになっていて、1作目で貧乏書生レスリーチャンと導師に救われて転生して2作目、、、のはずが、この3作目はどういうわけか1作目の“百年後”で彼女はまだあの蘭若寺で遊女の妖怪をしている。

1作目で倒した千年妖怪、ロウロウ。
彼を“百年”の眠りにつかせた前作を繋ぎ直してまさに“百年後”の話が今回、というわけ。

その“百年後”、レスリーチャンとバトンタッチして、由緒正しきお寺に仏像届ける途中の導師と弟子、またしても頼りない弟子、、、彼が、なんと、トニーレオン。

今や貫禄すら伴う彼が何とも若々しく、頼りなくギャーギャー喚く犯人前の僧侶。
そのすっとぼけた性格で自分の過失で幽霊寺の蘭若寺で仏像なくす。
師匠に適当な理由をつけてここに留まり、仏像探し、、、が、ジョイウォンの色気の毒牙の標的になる。

ここでもなんやかんやと打ち解ける2人。
しかしそこに再びロウロウの魔の手が。
そして、美人の幽霊と打ち解けてるなんて知らない師匠、弟子のピンチと思い、ガッツリ対峙モードに。

美人幽霊を守る弟子、妖怪を駆逐せんとする導師、再び美人幽霊同士の諍いとロウロウの巨大な力。
誰が誰を騙くらかしてるかわけわからん混沌ぶり。

しかしながら今回の老練の師匠、かなりいい年のはずなのにめちゃくちゃ動ける、というか、飛んだりする、、、って言うか、耳たぶ、、、え?

前作までの武装してる武闘派の導師ではなく、今回は正統派の仏具で相対す導師。そしてその弟子コンビ。
これはこれで過去2作と少しタイプの違う師弟コンビなので、これまでと違うパターンがあった。

“百年”経った話なのにジャッキーチュンは出てるからそれもまた混乱の種ではあるが。
あれだけ頼もしく勇姿を飾ったパリパリオ武装導師だったのに、、、。

いくら導師をサポートする作戦といえど弟子の僧侶が遊女の幽霊とそんなことしていいのか、みたいな破茶滅茶な幽霊退治。

特殊効果はややレベルアップしてるが、今までのおどろおどろしさや重厚さよりも、コメディ、スピーディさが増している。

そして、ジョイウォンの出番が多く、このロウロウ率いる遊女の幽霊派閥の内部の騙し合い的な摩擦を強めに描くので彼女の出番が多い。

舌が伸びたり、爪が伸びたり、髪が伸びたり、耳たぶが、、、。

今回もトニーレオンとジョイウォンの純愛もある。さすが『チャイニーズゴーストストーリー』シリーズ。

コメディ、アクション、ラブロマンス。
バラエティ豊富な幽霊祭り。
“黒山妖怪”、最後はもはや全部乗せのフェス状態だけど、2人の支え合うブレない絆だけが確かなモノだと思わせてくれる。

やはり、最強の武器は、愛と、、、日光である。

この3は初めて観たからとても新鮮だった。
やっぱりアジアのゴーストハンター系の映画は他にはない突き抜けた破天荒さと面白さがある。


F:1983
M:482
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