全然気付いてなかった、、、映画レビュー2222本目はコレ、、、になった。まぁ、名作だったから、よし。
『ゴジラ×コング』の前にちょっと士気を上げようと思って。ここから引っ張り出してみる。
『ゴジラ』シリーズ、第11作目。
『ゴジラ対ヘドラ』、初めて観るけど、メッセージ性含めて、かなりド直球の名作の雰囲気が漂う。
汚れちまぁった、海っ♪
汚れちまぁった、空っ♪
返せえぇ〜♪返せえぇ〜♪
スゴいインパクトのオープニング曲とビジュアルで幕開け。
“ヘドラ”というだけあって、日本の公害問題をガッツリ吸い上げた作品。
鳥も、魚も、どこへ行ったのぉ〜♪
“ヘドラ”、日本近海に溢れ出す汚染物質によって生態系が影響を受けて生み出された禍々しき怪獣。このビジュアルはなかなかドロドロ感あって悍ましい。
しかも、コイツは陸に上がってきて煙突から吐き出される真っ黒い煙を吸い込んだり、とにかく“人間が生み出す汚染物質”から生まれ、育つ。
なんか、ヤツから出てきたドロドロが意思を持ちドロドロし始めたり、ゴジラがやってきて攻撃すると弱ってるのかドロドロ汁が出始めたり、、、とにかく、今までのゴジラの敵とは少し性質が異なるヤバさ。
「“ヘドラ”の正体がわかるかもしれない」
人間研究チームが現場に訪れ、残骸を回収し、コイツを構成している粒子を発見する。
どうやら、地球に降ってきた隕石に付着したその何らかの粒子が地球の鉱物と“汚染物質”により、“ヘドラ”化した、らしい。
このビジュアル。
正直、ゴジラの存在感を食い気味に圧倒してる。
ドロドロ這って上陸してきたら、次はピューンと飛行形態でやってきたり、、、ゴジラも完全に振り回されてる。
飛んできた“ヘドラ”の真下にいた人々は硫酸的な物質に侵されて溶けて骨になってしまったり。
劇中ではその被害が1,000万人と報道されたりして、もはや日本全土が壊滅的な被害を受ける。
汚染問題と、核分裂の話を融合させる。
地球外の生命体がヘドロの中から生まれ、形態も進化的に変わる巨大生物“ヘドラ”。
人類に対する警笛。こんなにドストレートな警笛もない。
だが、これがある意味、“ゴジラ”の本来の本質というか。
“ゴジラ”にしろ“ヘドラ”にしろ、産んだのは誰か。
そして、それらに淘汰されるのは誰か。
“ゴジラ”に守ってもらってるみたいな体裁にはなっているが、これは完全に人類の発展の裏で産んでしまったモノからのしっぺ返し。
それが何とも悍ましい、おどろおどろしいビジュアルと圧倒的な破壊力でやってくる。
この時代らしく、2大巨大生物の戦う様がプロレスっぽい。
にしても、途中から自由自在に変形し始める“ヘドラ”、ゴジラも苦戦するのも頷ける、めちゃ強い。
これを博士が考案した方法で、、、科学的な兵器。これはちょっと“科学特捜隊”的な大好きなあっちのシリーズの発想に近い。
同時代の同ジャンルの近しい作り手のシンクロを感じる。
この作戦で果たして、、、。
当時の昭和の時勢からすると、なかなか生々しい作品としてセンセーショナルに人々の“公害問題”に対する時事的世論に突き刺さったのではなかろうか。
もはや、“ヘドラ”の最終形態はホラーに近い。
そして、最後のゴジラのトドメの一撃、かと思いきや、そこからの、それ、、、色々と衝撃のラストバトル。
人類への警笛や注意喚起を通り越して、トラウマレベルの作品。
汚染されてる自然の描写がなかなかグロテスクだが、たぶん、当時、こういう面がこれに近しい面があったんだと思う、、、。
人類よ、地球は人類のモノではない。ましてや、支配者でも、ない。これを、この様をよく観るべし。
※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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