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紀子の食卓のRIOのレビュー・感想・評価

紀子の食卓(2005年製作の映画)
3.7
鞄に入れなきゃならない1番必要なものって

何でも代理を持ち出せば心残りは果たせるのかな そして替わりに受け取って貰った所で本当に思っていたものは何処へ行ってしまうんだろうか
行き場の見つからない苦しみは一時的な避難場所を探している
責任のない自我を滅することは己を失う
道に積もる前に消える雪みたいに

多少のデフォルメはあるんではないか
それにしても頭が曲がってくる程のさ迷う心の声

ミツコだか紀子だか分からないこの女と話して虚しかったというユカによって正気に戻される
紀子も分かってるでも捨てられないんだな
奥底に滾ってます それをユカも見て理解した

やはり責任はあって自我をなくすことを学んでいくのが大人のできることなんだなんて考えながら観ました

大きな1歩は誰も起きていない暗い朝が良い
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