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紀子の食卓のnenecoのレビュー・感想・評価

紀子の食卓(2005年製作の映画)
5.0
記録。

園子温監督の映画は苦手だった。
この映画も「試し」に観てみたような感じだった。
けど、この中毒性のある感じ、物語に登場する人物が語り部となって、テンポ良く話が進んでいく感じが観ていてとても心地よかった。

どんどん狂っていく精神面だったり、観ていて重たい所はあったし、グロテスクというより生々しさが勝っていて、画面から目が離せなかった。

吉高由里子の存在と、吉高由里子の演技が素晴らしかった。
吉高由里子が嗚咽混じりに泣いて、過呼吸起こしそうなんじゃないかってくらい見入ってしまって、こちらまで息が苦しくなるような感覚になった。
ラストは吉高由里子と一緒に私も号泣していた。

この映画は絶対好き嫌い分かれるだろうけど、中毒性がかなりあると思うので、私はまた観るかもな。

園子温監督、苦手だったけど他の作品でまだ観ていない作品を観たくなった。
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