子供たちに会いに上京してきた老夫婦。しかしみんな忙しくて温かい歓迎とはいえなく邪魔者のような扱い。
親元を離れると皆それぞれの生活を築き守ることに必死になっていって親という立場や存在すらも離れていってしまうものなんだと痛感させられた。
悪意はないにせよ兄妹の対応は両親にとって切なすぎるし自分もいずれは親にこんな対応してしまうのかなとか考えて恐ろしくなってしまう。
とても身近で普遍的な喪失や優しさが温かく胸にじんわりと染みる。会話を正面から捉えるショットが印象的で引き込まれた。
大人になったらまた観たい作品。