ASAM

東京物語のASAMのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.0
自分では選ばない作品だけど、誘われたので鑑賞。

なんとも言えないけど、普遍だなあ、と。

広島弁が頭にも心にも残って、柄にもなく「いいえぇ」と暫く言いまくってしまいました。

淡々と進むけど、台詞は多くないけど、それぞれの人の心のうちが見えて聞こえて。
でもたぶん見る人によってその声は違ったりもするのだろう。

紀子も強くも弱くもなく、計算高いのか高くないのか、ものすごくグレーで、でもそのことを分かっているようで、でもちゃんとは分かっていないのかもしれなくて。
そういうもんだよね、人間ねえ。

自分のことだけを考えられたら、どれほど楽か。
他人は、悪気なしに言うんだよね。
あなたの好きに、あなたが1番幸せなことをして、って。

ハリウッドとかも、家族は血縁関係だけじゃないことを高らかに謳うけど、もう、それ、とっくに日本もやってたわ。

この映画は永遠。
ASAM

ASAM