Jun426

東京物語のJun426のレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
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家族、または親子というものを考えさせられる。子が自立して親離れをするのは健全なことだと思う。ただ一方で、訪ねてきた両親の世話に苦労し、ともすれば疎ましく思ってしまうのは、やりきれない気がする。ノリコに対して、お父さんが、今では他人のアンタが一番わしらにようしてくれる、と言った言葉が胸に残った。そして他方では、田舎で暮らす両親と東京で暮らす兄妹は、それぞれ田舎と都会を象徴して、古き良き日本の田舎暮らしが失われていく様が痛感させられる。
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