サイダー

東京物語のサイダーのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
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小津安二郎作品を観るのはこれで二度目。小さな物語であるようで、人間のすべてが詰まった壮大な物語でもあるようで、でもやっぱり手が届く範囲のささいな出来事のような気がする。血が繋がっているからこそ離れてしまう心(決して悪いことでも、冷たくもないと僕は思うけれど)、他人だからこそ生まれる深い関係、そんなものを淡々とゆっくりと描いていて、ラストの文子さんとお父さんのシーンは泣いた。