まぁ郎

東京物語のまぁ郎のレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.5
日本が世界に誇る名監督小津安二郎の代表作『東京物語』をようやく観賞

この作品の素晴らしいところは、徹底的なリアリズム
そこに変に誇張された家族愛はなく、希薄になりつつある家族の在り方を淡々と描いていた

父、周吉が紀子に言った「あんたは言ってしまえば他人だが、あんたが一番優しかった」
自分自身同じような境遇だからか、親への対応に思い当たるところがある

献身的な紀子のような姿勢は、他人だからこそ取れたのかもしれないとも思った

全世界の全ての家庭に当てはまる
現代の家族の在り方を小津安二郎先生は、1950年代に既に危惧というか予知していたのかな

それにしても、伝説の女優原節子は噂通りの美人ですね
94歳の現在もご存命なようで。

あと、杉村春子が実に憎らしい演技で魅せます

いつの時代も、親の心子知らず
まぁ郎

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