まさなつ

脱獄のまさなつのレビュー・感想・評価

脱獄(1962年製作の映画)
3.7
一匹狼のアウトローの生き様。

馬に乗ってやって来て、馬に乗って去る、、さしずめ彼は時代に取り残されたカウボーイ。

邦題の脱獄はメインではない。どちらかと言えば、そんな簡単な脱獄でいいのかっ(笑)て言う程度に緩い。

一見無駄で無謀に見える彼の行動は到底理解は出来ない。でも、彼はそうしか生きられないのだろう。不器用な男の不器用な生き様をクールに描いてます。まだ、ニューシネマの時代にはちょっと早いのですが、さすがに反骨の脚本家ダルトン・トランボだけに、皮肉な展開や雰囲気は近いものを感じました。

主演は赤狩り時代のトランボを実名で復帰させた、繋がりの深いカーク・ダグラスなのも感慨深いものがあります。
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