のっち

チチカット・フォーリーズののっちのレビュー・感想・評価

チチカット・フォーリーズ(1967年製作の映画)
4.5
医療モデルから社会モデルへ

マサチューセッツ州のブリッジウォーターにある精神病犯罪者のための矯正施設の日常を撮ったドキュメンタリー。一ヶ月の撮影で一年編集にかかったらしい。
https://img-lib.musabi.ac.jp/search/document/detail-work/14006

これをよく映像として残してくれたという感謝と、文字でわかった気になるには憚られる実情に辟易してしまう。公開年の1966年、アメリカでは脱施設化による回転ドア現象が起きており、それがこの映像なのか、はたまたもっと酷いことになっていたのか…。しかし日本はアメリカより10年遅れていると言われていて精神病院の病床数ははるかに多いため複雑な気持ち。何より権利擁護の大切さを実感できる作品。歴史をもっと勉強しようと意欲が湧く。

・毒入りコーヒー。一年半同じことをされて服薬拒否してた人。服薬しても悪くなるばかり。偏執狂とは。環境が悪くしてる。
・チューブで栄養入れながらタバコ吸うな。
・共産主義を説く人、ゴキブリとカトリックの小噺、小児性愛者は同性愛もしてる。信教の自由があってよかった。
・1966年以降改善されたということは、この時点で良くないという認識があったんだね。
・「監房は綺麗にしたか?」刺激与えて余計に悪くなってるやん。
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