みんな映画が好きなんだ
シネマスコーレの誕生から変遷と井上監督の成長。
みんな映画が好きなんだなって、それだけでとっても良い作品。誰かを批判したって、殺したい相手を映画にできなくたってお金が儲から>>続きを読む
現実は映画より奇なり
囚人の演劇プログラムで行われる『ゴドーを待ちなから』。刑期の終わり、決められた日常を待つプロである囚人たちが“待つ”演目を行う事自体が面白い。そこにあのラストが待っているとなる>>続きを読む
映画というよりは写真に字幕のついたもの。そこからぶつ切りの音声が流れ、人が動く。映画というのは想像を掻き立てる編集だと気付かさせてくれる巨匠の遺言は夢と共にありて、識者の解説に身を委ねることにしたい。
スパイ小説作家のエリー。スランプ脱出のために実家へ帰る途中で本物のスパイに身を守られて…
シュールでクールでフールなスパイモノを撮らせたら右に出る者がいないマシュー・ヴォーンの最新作となっちゃ期待>>続きを読む
『ネクストゴールウィンズ』の真実+前後
ジャイヤのセーブもナーバスも本物だったんだ。そして、ローゲン監督は妻と仲良し!このドキュメンタリーと合わせて見ると倍楽しい。
ワールドカップ予選の結果も、ロー>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ラストの映画館、彼は何か思い出したのだろうか。思い出していなくてもいい気もする。そんな映画のマジックを映画で。現実と映画が溶け合うよう。
アインシュタインと原爆の関係
アインシュタインが大量殺戮兵器を作りたかったわけではないことは伝わってきた。日本にも訪れたことのあるアインシュタイン。ヒトラー政権から逃れて抑止力としての原爆を作るきっ>>続きを読む
いい塩梅
認知症の祖母演劇に熱を入れる孫。ハワイに行きたいという願いを叶えるために奮闘する?
見てすぐは認知症描写が甘い気もしたけど、エンタメとして楽しめる範囲でリアルにしようとする試行錯誤を感じ>>続きを読む
ベストキッド見ないと…
アメリカ領サモアのサッカーチームはワールドカップ予選世界最下位。腕は確かだけと行動に難ありの白人コーチを迎えて念願の一点をあと4週間で取れるのか…。
王道の弱小チーム奮起も>>続きを読む
洗礼、名前、養蜂、彫刻
フランスから母の実家のスペインに来てバカンスを過ごす家族。8歳の末っ子アイトール(ココ)は自分の性別に疑問を持っていた。
『リトルガール』と合わせて見たい。
自分の性に自覚>>続きを読む
記憶が曖昧に…
夫の転落死をきっかけに作家の妻が疑われて、それに巻き込まれる盲目の息子と盲導犬。証拠から想像を掻き立てさせる法廷劇。
『愛欲のセラピー』も、メンタルの話と独白をずっとしていたし精神>>続きを読む
より寓話的、抽象的に
母親の元に向かうボー。しかし家の鍵を取られたり、事故にあったり、襲われたり、昔の青春と邂逅したり…
前評判を聞きすぎて、もっと矢継ぎ早にやらかしてくれると思ったけどそうでもな>>続きを読む
東京で映画鑑賞!
この建物こうなってたのね…。なるほどなるほど。
後妻で子持ちになった歯科医の娘と、商社マンの旦那と家政婦のようになっているその妹。
高峰秀子がお見合いに振り回されながらも子ども>>続きを読む
レイフ・ファインズって、英国紳士から鼠男まで演じ切れるのすごい。安っぽいホラー映画みたいな演出や、パントマイム、セットと物語も相まって虚構の御伽噺。
セットを用いたスプリット画面と、本物のスプリット画面が同居している。上から右から左からと、あらゆる取り方を試した意欲作。
このレビューはネタバレを含みます
美しさを見ようとすると…
釜山で働く娘の代わりに孫の面倒を見るミジャ。詩を学ぼうと思い立ち、日常を見つめなおすが…
「あなたは今まで一度も本当のリンゴを見たことがない。」そう言われた後に見た、木漏>>続きを読む
モノクロに降る雨が腐るほど心地良い
映画監督の栩谷と脚本家の伊関に愛された祥子。彼女の無理心中をきっかけに、二人は偶然出会い雨の一夜を過ごすことになる。
同棲生活を話す二人の情けなさと哀愁と思い出>>続きを読む
家は生きてる人が住むところだから…
元精神科医で認知症を患う妻と映画評論家で浮気してる夫(ダリオ・アルジェント)の老夫婦と家の話。
2人が目覚めたシーンからゆっくりとスプリットになる黒い線の気持ち>>続きを読む
人としての尊厳
いじめられっ子と白鳥と人としての尊厳
主人公の男の子が『ムーンライズ・キングダム』の子に似てて、揺るぎない強さを感じる。でも、基本おじさんの1人語りなので抑揚が欲しい。
独自路線継続中
『アステロイド・シティ』同様の舞台裏まで見せる場面転換。面白いけどノイズになっていたのが、今作ではセリフを朗読するような進行にマッチして、ノーカットで進んでいく。正直、これを2時間は>>続きを読む
違和感の見せ方は秀逸。そしてきちっとホラーなのに、リズムネタみたいなコメディ感。やはり、ホラーとコメディは紙一重。その良さを体現できている気がする。
原子力は動物を大きくするという誤解はゴジラのせい?。とにかくはちゃめちゃなアンチ原発コメディ。大きくなってるミミズが好き。
同じmyfff2024の『2人は姉妹』のその後であり、逆をいくような作品。障害とかに関わらず、兄弟という関係においてもあり得る。兄の無邪気そうな感じよりも、弟の悟った目とセリフが印象的。弟が風船で遊ぶ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ロシア作というところに勘繰ってしまうような内容。おたまじゃくしの頃は虫を救ってたのに、少し見ないうちに変わってしまって気づかないなんて寂しいね。向こうではカエルを狙って自滅した鳥がみんなの助けで助かっ>>続きを読む
お姉ちゃんが妹を動かすという関係の変化。ポップな絵柄で身体的な障害を描きながらも、本質は姉妹の関係。サクッと見れるのに、車輪の意味合いが変わってくる様子などが上手い。
みんな踊って楽しもうぜ!って感じ。シンプルなピクトグラムのような絵が大きさを買えて立体的に動く様子はアニメーションならでは。
このレビューはネタバレを含みます
楽しそうに水浴びする子どもや、ポテトを食べる主人公に「ポテト」と連呼する子どもたち。そんな喧騒のキャンプ場で「他者は喜びの源でもあるけど疲れの原因でもある」とレンジャーのインタビュアーに語る主人公。う>>続きを読む
ナイフを持つお母さん、キスをせがんでくる姪など、画面の圧が強い家族。そもそも別れた父親の誕生日会ってどんなやねん。
状況を把握するためのサスペンスとしても、娘との関係のハートフルさも素敵。
月に映る七面鳥とハーフの顔にNHKの中途半端なホラー感があってとてもいい。題材はジュリアン・デュクルノーからR指定を外したよう。七面鳥って丁度良い。
理性を超越して芸術を脳に埋め込まれたようなヨルゴス・ランティモスの極地
自殺した母の体に赤ん坊の脳を移植された人間が成長して世界を体験する冒険譚。
映画を見ていると倫理的な表現にひっかかったり、違>>続きを読む
タイトル通り
シェルターを運営する母と歌をネット配信する息子。母は保護された健気な子どもに理想を重ねて、息子は女の子を好きになったことで難しい政治的な話をしようとする。
おーそこで終わるんかという>>続きを読む