チチカット・フォーリーズの作品情報・感想・評価

チチカット・フォーリーズ1967年製作の映画)

TITICUT FOLLIES

製作国:

上映時間:84分

4.1

「チチカット・フォーリーズ」に投稿された感想・評価

Beths

Bethsの感想・評価

4.4
精神異常犯罪者の刑務所の日常を描いたドキュメンタリー
ワイズマン作品でも最も有名な作品ですね。
ドキュメンタリーなのにインタビューやナレーション、時間軸さえも一切ない。編集だけで面白くできるワイズマンの魔法。物語性があって映画としても楽しめる。
看守と囚人の口論は見ていて楽しい。感情がむき出しの人間を見るのはおもしろいのだ。
現代アートハウス入門にて。初めて観る。よくこんな内容撮らせてもらえたなという感想。やっぱり後ほど上映禁止になったらしい。想田監督の解説が、4無い主義の作風とは真逆のフリップありありのわかりやすさ!笑😆✨
愛

愛の感想・評価

3.8
正直、鑑賞後すぐは作品自体をすごく面白いとは私には感じられなかったけど、上映後の想田監督のトークがめっちゃ面白かった。

想田監督の説明を聞いて作品に対する印象がスコア0.8点分くらい上昇した感じです。笑

監督が話してたドキュメンタリーを撮るにあたっての話が色々面白くて、「人はカメラで映されてるって意識すると自分が"正当"だと思っている行動をするもの。だけどその"正当"は人によって認識が違っていて、善人に見せようとしても人はそう簡単にアクターにはなれない。」というような感じの話が印象的。
木木

木木の感想・評価

4.7
施設の人々を映像だけで語る。
説明が何も無いのに、そこで繰り広げる生活が克明に解るのは、編集と取捨選択の巧さ。

収容者が全裸で移動させ、そのまま服も着せることなく独房に入る。収容者を動物のようなぞんざいに扱うことへの違和感。鼻からチューブを通して流動食を食べさせるとき、タバコを吸いながら施術する男、普通だと主張する男が妄想性パーソナリティ障害なのか、観ているだけで何が正常なのか判断が曖昧になってしまって落ち込む。
ノゾミ

ノゾミの感想・評価

4.4
やっと観られた!
休みなく喋る患者のおじさん、高圧的な医師や煙草を吸いながら鼻にチューブを入れる職員、トロンボーンを吹く患者とその横で倒立をする患者

上映後に想田監督の講義があってすごくおもしろかった、
ワイズマンには時間軸がなく場所があるだけ
カメラの前で人は正しいと思う行動をする
ワイズマンが大学の教師だった頃にフィールドワークで学生を連れて行った場所

初めてワイズマンで寝なかったかも
最近の作品より長回しが少なかったりするけどやっぱりこのスタイルはずっと変わってないんだなと
asm0830

asm0830の感想・評価

-
「問題提起」だったのか、それとも、とある状況に置かれた人々の「生活を描いたもの」だったのか。最後のテロップが余計分からなくさせた。

明らかな撮影協力の痕跡があるのに、その後公開禁止となった経緯は、本作の主人公である「施設」が日々感じていたであろう「迷い」を象徴しているように思えるし、私自身もその迷いを感じていたことになる。

「そこにいるように感じて欲しい」
ワイズマンデビューの私に、彼の意図は120%達成されたことになる。怖幸尊敬
職員たちが自分たちのおこないを酷いことだと自覚してなさそうな感じがマジで怖い 当時の人権意識の無さ、ビシバシ感じた

膨大な素材をどう選び取りどの順番で繋げたら面白いか、という編集の根源的な妙をみた
batacha

batachaの感想・評価

4.3
じっくり観察
想田和弘監督のトークと共に。贅沢な時間だった。
獄門

獄門の感想・評価

4.0
現代アートハウス入門という企画上映にて。

巨匠フレデリック・ワイズマン。

観察映画の想田和弘監督の解説があって、それほど凄い監督何だということがわかりました。ワイズマンを尊敬している。劇場でドキュメンタリーが上映されてヒットするようになったのはマイケル・ムーアの『ボーリング・フォー・コロンバイン』からで彼のおかげ。ですが、作風に関しては全く自分とは違うと話されていました。

拷問のようなシーンもあって現在であれば、そういうことをする自体が禁止ですし、刑務所のほうも撮影許可を出さないですが、当時は淡々と行っていてショックでした。
ヒチ

ヒチの感想・評価

3.5
すげぇ...。むせ返るような現実、平然と行われる暴力。ジョジョ7部のいともたやすく行われるえげつない行為ってこれやん。カメラの痕跡を極力消して淡々と目の前の現実を映し出すスタイルは想像してた通りだったけど、オープニングとエンドロールとかホースの場面とか編集で遊んでる部分もちょいちょいあって意外だった。患者だけではなく施設側の人たちの表情を積極的に映してるのも興味深い。よくこんなん撮影出来たなと思ったら、施設の所長が環境の改善を望んでたので撮影許可がすんなり下りたという話にびっくり。正直、ホースのあたりからつらくなって冷静には観られなかった。67年の映画でも未だに人に訴えかける力があると思う。

想田監督の解説がめっちゃ勉強になった。ワイズマンの映画は、ナレーション無し、インタビュー無し、音楽無し、テロップ無しに加えて、主人公無し、台本やリサーチ無し、撮影は2ヶ月以内で編集は10ヶ月~1年。時間を軸にではなくて、空間を軸にして進んでいく等々。ドキュメンタリーの撮影は対象が生きてる限り延々と続けられるので、どこで区切るかも重要という話も面白かった。
「カメラの前で人は自分が適切だと思う行動をする」というワイズマンの言葉が未だに頭の中に鳴り響いてる。
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