チチカット・フォーリーズの作品情報・感想・評価

チチカット・フォーリーズ1967年製作の映画)

TITICUT FOLLIES

製作国:

上映時間:84分

4.1

「チチカット・フォーリーズ」に投稿された感想・評価

宇羅丸

宇羅丸の感想・評価

3.8
ダウンタウンの不条理コントみたいな感じもある。ツッコミ不在のボケみたいな。
観ているとだんだん常人と病人の違いがわからなくなってくる。
歌のシーンが総じていい。
momo

momoの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

精神異常犯罪者の矯正施設の中の人々を描いたフレデリックワイズマンのドキュメンタリー。
語りや解説等なく、映像だけで構成されている。
始めと終わりの陽気な歌に打って変わって途中もはやどこを目を向けたらいいのかわからんくらい辛い光景。画面に映る人全てに対して怖いっていう感情もあった
常に意味不明な言葉を一人で話している人、人権が無いかのように裸にさせられる囚人達、嫌がらせのように何回も同じ質問を投げかける看守、パラノイアの人に対して聞く耳を持たない医者やその場の人(あの人の話は割と辻褄が合ってると私は思った)。あの劣悪な環境にいたら普通の人でもおかしくなるのではないか?と思う。そんな中でもトロンボーンを吹くおじさんのシーンが唯一救われた。
ドキュメンタリー、演じているわけじゃなく現実やからこそ余計に観てて苦しい。
tarch

tarchの感想・評価

-
フレデリック・ワイズマン監督。デビュー作にして衝撃の作品。精神異常犯罪者を収容する施設が舞台。衝撃の映像が続く。
全裸で独房に入れられる収容者たち。今ではないと思うが、すごい光景。
ワイズマンは事前に必ず撮影してもいいか許可取ってからカメラを回すらしいから、自分が後ろめたいようなことはカメラの前で基本しないだろうが、日常になってしまっているその光景は(特に看守や医者側の)、本人達はもはや気付かない、何かを産んでしまっているように思う。
(2022.58本目)
び

びの感想・評価

3.9
女子児童に性的暴行を加えた男に対してカウンセラーの詰め寄り方がよくあるサスペンスの形式的な尋問の流れとは違って「被害者(11歳)の女の子の見た目は年相応だったのか、大人びてたのか」だとか「1日にするオナニーの平均回数は?」だとか、思ってたのと違う方に踏み込んだ話を淡々としてて驚いた(こういうものなの?)。イエス・キリストおじさんみたいなおじさん、どこにでも1人はいるんよなと思うと胸騒ぎが…。矯正院には患者とその他の者だけで、もちろん患者の身内などは介在しない。が、スクリーンを通して患者の主義主張を明らかにするワイズマンこそがこの狭いコミュニティのなかで唯一の介在者であり告発者であるというのは面白かった。何よりこれがデビュー作って…すごい。苦手意識が強かった頃にみた『病院』『福祉』あたり再見したいな。
Baad

Baadの感想・評価

3.5
数年前に某大学が主催したフレデリック・ワイズマンの特集上映で見ました。

他に見た3本の作品にはいたく感心したものの、この作品だけ異質で違和感を感じた記憶があります。

なんというか、どこに視点をおいてみたら良いか見ていて困る、という感じがしたのですね。

テーマがテーマだけに、それが意図したものなのか、監督自身にも迷いがあったのかわからず、更に困りました。

描いている内容自体はよくまとまっているので、見る価値は勿論あります。

(2012/10/10記)
ドキュメンタリーの一つの時代的な型を作ったのではないかと思う。中立をとり、さらに、中立をとれば被写体は嘘をつき、制作側は何も言うことができないのだとしたら、さらにそこから被写体と共に作り上げていくような提案の映像が現代のドキュメンタリーになりうるのではないか
ROY

ROYの感想・評価

-
I need peace and quiet.

精神異常犯罪者矯正施設の日常を克明に描き、収容者が、看守やソーシャル・ワーカー、心理学者たちにどのように扱われているかを浮き彫りにする。“現代社会の観察者”ワイズマンのデビュー作にしてドキュメンタリーの金字塔。

アメリカン・シネマ・ヴェリテ

■INTRODUCTION
マサチューセッツ州ブリッジウォーターにある精神異常犯罪者のための州立刑務所マサチューセッツ矯正院の日常を克明に描いた作品。収容者が、看守やソーシャル・ワーカー、心理学者たちにどのように取り扱われているかがさまざまな側面から記録されている。合衆国裁判所で一般上映が禁止された唯一の作品である。永年にわたる裁判の末、91年にようやく上映が許可された。(アテネ・フランセ文化センター)

■NOTES
撮影はジョン・マーシャル。

この作品は、マサチューセッツ州ブリッジウォーターにあるマサチューセッツ州矯正施設、「ブリッジウォーター州立病院」の患者/受刑者を“観察”する作品。映画のタイトルは、病院のスタッフが開催するショーの名前から取ったもの。チチカットは、病院の近くを流れるトーントン川のマサチューセット語(ワンパノアグ)での発音である。

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folly:
1.[U]愚かなこと、愚劣;[C]愚行、愚かな考え、愚言。
2. 金ばかりかかるばかげた事業[企て、建造物];(遊園地などの)模造建築物。
3. ((-liesで単数扱い))(グラマーな女性出演者の出る)時事風刺劇。
[古フランス語fol(愚かな)の名詞形。△FOOL1]

follies:こっけいな寸劇を主にした、風刺劇またはレビュー(revue)。

↑コトバンクより

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蝶ネクタイを結んだ受刑者たちが看守と共に「Strike Up the Band」(バスビー・バークレーのミュージカル映画。音楽はバーンスタイン、歌うのはジュディ・ガーランド)を歌うシーンから始まる。

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「1000年前の神話の森とか、男女関係についてのバレエを観ることに飽きました。(中略)現代社会についてのバレエはとても少ないのです。ならば、精神異常犯罪者のための州立刑務所にいる精神異常者などの極端なテーマを取り入れてみてはどうだろうと思いました。彼らの態度や動き、けいれんや妄執からクラシックバレエに通じるものを作ることができるかどうか見てみたいと思ったのです」(本作のバレエ化が決まった際のワイズマンのコメント)

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【ワイズマンの映画の特徴】
・「ダイレクト・シネマ」の手法を採用。1960年頃に起こったドキュメンタリー映画の手法で、映像と録音が同時、テロップ、ナレーション、音楽がない。
・人間の主人公がいない。あえて言えば「組織」が主人公。そのため、彼の映画は「社会」を映したものになる。
・時間軸を使わず、スペースを使う。
・事前にリサーチを行わず、台本がない。結果として「予定調和」を避けることになる。
・多作である。
・撮影に期限を設けて、その期間を超えて撮影しない。撮れたものを編集して映画をつくる。その分、編集には時間をかける。
・編集がワイズマンの本領。カットの「順番」と「長さ」で世界を構築する。
・編集でカメラがその場にいない体の映像に仕上げる。

想田和弘による解説

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「処女作ということもあってあれこれ計算して作った感じがある。(中略)作品に対しての明確なビジョンは確実にあるはずだが、ワイズマンはそのテーマも飛び超えるような何かを引き込む力がある」高橋洋

■THOUGHTS
想田和弘の『精神』を思い出した

トロンボーン奏者が映されるシーン好き

「この映画の撮影の後マサチューセッツ州立ブリッジウォーター矯正院はシステムと環境の改善を行った」
Melkebeke

Melkebekeの感想・評価

4.4
精神異常犯罪者の刑務所の日常を描いたドキュメンタリー
ワイズマン作品でも最も有名ですね。
ドキュメンタリーなのにインタビューやナレーション、時間軸さえも一切ない。編集だけで面白くできるワイズマンの魔法。物語性があって映画としても楽しめる。
看守と囚人の口論は見ていて楽しい。感情がむき出しの人間を見るのはおもしろいのだ。
現代アートハウス入門にて。初めて観る。よくこんな内容撮らせてもらえたなという感想。やっぱり後ほど上映禁止になったらしい。想田監督の解説が、4無い主義の作風とは真逆のフリップありありのわかりやすさ!笑😆✨
愛

愛の感想・評価

3.8
正直、鑑賞後すぐは作品自体をすごく面白いとは私には感じられなかったけど、上映後の想田監督のトークがめっちゃ面白かった。

想田監督の説明を聞いて作品に対する印象がスコア0.8点分くらい上昇した感じです。笑

監督が話してたドキュメンタリーを撮るにあたっての話が色々面白くて、「人はカメラで映されてるって意識すると自分が"正当"だと思っている行動をするもの。だけどその"正当"は人によって認識が違っていて、善人に見せようとしても人はそう簡単にアクターにはなれない。」というような感じの話が印象的。
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