ぶん

活きるのぶんのレビュー・感想・評価

活きる(1994年製作の映画)
3.9
中国1940年から1960年代の激動の時代。
貧困生活に落ちたことが文革によって幸いとなる時代。
これは運なのかどうか、上に立つ者の思想によって、その時代に置かれた時の立場で大きく変わってしまう運命。やっぱり運なのか。
そんな中を必死にたくましく生き抜こうとするも、少しばかり地位の高い知り合いがどんどん拘束されて理不尽さを少しづつ感じて来る夫婦。

大きくなったら羊の次に牛になりその次が共産主義になると父親は息子に言う。
でも、あの時錬鉄作りの為に寝不足の息子を学校に行かせなかったら…
王医師が反動分子として拘束されてなかったら…
そんな後悔がその答えを変えさせたんだろうな。

毛沢東への皮肉な批判が何となく感じられる最後となった。
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